意思決定支援における「家族」の定義は?
このところ長く生きることができるようになった反面、治療やケアについて自分で意思決定できないために、家族により代行されるケースが増えている。その場合の「家族」はどう定義されているのか。意思決定プロセスに関するガイドラインを参考に考えてみた。
このところ長く生きることができるようになった反面、治療やケアについて自分で意思決定できないために、家族により代行されるケースが増えている。その場合の「家族」はどう定義されているのか。意思決定プロセスに関するガイドラインを参考に考えてみた。
在宅で訪問看護を受けながら生活していると、あるいはその介護をしていると、「かかりつけ医のように継続してみてもらえるかかりつけの看護師さんがいればいいのに」と思うらしい。その場合求められるのは一定の領域の専門性の高さよりも総合的な力のようだ。
「透析中止の選択肢」提示の是非を問う報道が続いている。批判的な声のなかに「若いからまだ終末期ではない」とあるのが気になり、医療現場における「終末期の定義」と「終末期の判断」がどう定められているか、終末期医療に関するガイドラインに探ってみた。
介護施設勤務の看護師から、「排尿予測機器」がオムツ交換やトイレ誘導に役立っている、入院患者の排尿自立支援に活用してみてはどうかと提案を受けた。超音波センサーで膀胱内の尿のたまり具合をリアルタイムでキャッチして排尿のタイミングを通知してくれるらしい。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の導入にあたり、その方法を患者に説明する手引きはどれがいいのか迷う、との声が少なくない。そこで、人生の最終段階を迎えたときを想定したACPの手引き書と、その話し合いの際に使う事前指示書2点を紹介する。
緩和ケアなどの看護場面にアロマセラピーが活用されるようになっている。臨床アロマセラピストの認定看護師も増え、患者・家族からの評価も概ね良好だ。ただ、実践の科学としての看護の手法としていくには、残る課題もいくつかありそうだ。
がん看護において「セルフアドボカシー」への視点は重要だが、この言葉にリアリティが感じられないとの声は多い。がん看護専門看護師の近藤まゆみさんは著書の中で、がんを病んでいることにひるむことなく、自分らしく生き抜いていくことと、説明している。
動脈硬化や高血圧など生活習慣病予防の食事・生活指導に「患者の嗜好品」を取り入れる動きが出ている。たとえば「高カカオチョコレート」だ。嗜好品外来の開設に学び、看護にも、患者が「できること」として嗜好品への視点の大切さを伝えたい。
「もしものときのこと」を患者と家族、医療関係者が話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組みを普及させようと、厚生労働省が愛称を公募。選ばれたのは現役看護師による「人生会議」。看護職にも認知度はまだ低いのですが……。
地域包括ケア支援システムの推進に伴い、病院看護師の退院支援はますます重要になっている。その役割は、退院支援の専門職に託しがちだ。だが、窓口の援助として、一般看護師に求められる役割があることを忘れてはならないだろう。
退院支援の重要性が認識されるようになり、看護師にその役割が求められるケースが増えている。病院勤務の看護師は概して、介護保険などの在宅ケアに関する情報に明るくない。そこでケアマネジャー資格を取得する看護師が増えているが、その効用を探った。
「退院支援」と「退院調整」は同じなのか、違うのか、違うとしたら何がどう違うのか。こうした疑問をいだきながら退院にかかわっている方が多いと聞き、その違いをまとめてみた。要は、看護師による意思決定支援を重視しているか否かにあるようです。
本庶佑医師のノーベル生理学・医学賞受賞により「がん免疫療法」への期待が高まっている。だが、「がん免疫療法」にはいくつか種類があり、なかには現時点で効果が科学的に実証されていないものもある。患者の正しい選択支援に必要なことをまとめた。
訪問診療医の小笠原文雄医師は在宅ホスピス協会の会長として知られるが、これまで1000人以上を在宅で看取ってきた。いずれも「めでたい最期」だったと語る。その秘訣が一冊の本にまとめられている。ふっと微笑みを交わす瞬間があれば……。
話し下手を気にして,「自分は看護師に向いていないのでは」と考える例も少なくない.しかし,話し上手よりも聞き上手のほうがむしろ対人力は高いとされる.聞き上手に徹することで,話し下手を克服してほしいと提案する.