知っておきたい「遺族ケア」で配慮すべきこと
日本で初めての『遺族ケアガイドライン』が刊行されている。専門医を主な読者に想定した内容だが、「遺族に対して慎みたい言葉」など、患者遺族のグリーフケアを担う一般看護職にも役立つことが盛り込まれている。是非読んでおきたい一冊として紹介する。
日本で初めての『遺族ケアガイドライン』が刊行されている。専門医を主な読者に想定した内容だが、「遺族に対して慎みたい言葉」など、患者遺族のグリーフケアを担う一般看護職にも役立つことが盛り込まれている。是非読んでおきたい一冊として紹介する。
自分の話し声が相手にどう聞こえているかは、あまり気にしていない。しかしとかく女性は、相手にきちんと伝えようと思えば思うほどトーンが高くなりがちで、高齢者には耳障りな音にしか聞こえていないことが多い。腹式呼吸トレーニングで落ち着いた低い声を。
日常のケア場面で意思決定支援が求められることは多い。その際、患者の意思を最優先すべきだが、患者の選択に倫理的問題を感じてジレンマに陥ることがある。だがそれは自分の価値観との違いに起因することもあり、第三者の意見を求めてみることが大切だ。
原因がはっきりしないまま3カ月以上続く慢性腰痛には、人間関係や仕事上の悩みなど心理的ストレスが影響していることが少なくない。このような痛みの改善に、その人の認知に働きかける認知行動療法が有効と聞く。「痛いからできない」とエクスキューズしている方は、一読を。
看護師に多い慢性腰痛には、安静よりも運動がいいことは今や腰痛治療の常識である。急性期を過ぎた運動療法として、脊柱をささえているインナーマッスルを鍛えて腰痛を改善する運動として、「ドローイン」と呼ばれるトレーニング法を紹介する。
新型コロナウイルス感染症同様、職業感染や院内感染の観点から気を許せないのが「針刺しによる血液媒介感染症」だ。毎年8月30日は「針刺し予防の日」。医療現場で発生した針刺し損傷後にとるべき感染予防策を、HBV、HCV、HIVを中心にまとめた。
秋乾きの10月、喉や肌の乾燥が気になるシーズンだ。特に睡眠中の喉の乾燥対策は、自らの健康はもとより、医療現場に働く看護師には院内感染予防の観点からも欠かせない。喉の乾燥対策として潤いをもたらすマスクを、また肌にはペーパー加湿器を紹介する。
「自己効力感」、つまり自分に自信をもって行動を起こす力を高めるアプローチが今、求められている。課題に直面したとき「自分はできる」とポジティブに受け止めて行動に移すことができる力が高い状態にあれば、病気も回復に向かうという考え方を書いてみた。
訪日外国人は増加傾向にある。併行して医療機関を訪れる外国人患者も大幅増となるとの見通しのもとに作成された「外国人患者受入れのための医療機関向けマニュアル」を参考に、社会問題化している医療費トラブルの防止や感染症対策、宗教上の問題を中心にまとめた。
今季のインフルエンザは流行入りが早そうだ。法的義務はないが、職業感染、院内感染対策として医療関係者のワクチン接種がすすめられる。それも例年通りでは手遅れになってしまう。このワクチンは不活化ワクチンだから、妊娠への影響は心配ないことも伝えたい。
カスハラとして社会問題になっている職場におけるハラスメントは医療現場も例外ではなく、多くの看護職が被害者と聞く。対話不足が主因なら、医療メディエーション、つまり「対話による関係構築」の手法をハラスメント対策に活用してはどうかと考えた。
「もしものとき」を想定して、自分が大切にしたいことや残りの日々の過ごし方などを気軽に話し合うきっかけになればと、「もしバナゲーム」と呼ばれるカードゲームが二人の医師により作成された。患者とのアドバンス・ケア・プランニング(人生会議)に活用を。
プラネタリウムに癒された経験はありませんか。また、足裏マッサージでリラックスしたことは……。この両者をドッキングさせた「フット・プラネタリウム」のリラクゼーション効果を自ら体験し、メンタルヘルスのサポートに活用を!!
今回の診療報酬改定では全病棟に「身体的拘束の最小化」が求められている。その実践には高齢患者に多いせん妄や見当識障害対策としてのリアリティ・オリエンテーションが必須となる。そのより効果的な方法についてまとめた。
終末期医療・ケアの現場を中心に取り組みが進んでいるACPにおいて、「QOL」に並び「QOD」という言葉をよく耳にするようになった。「QODを高める」「QODを支える」などと使われている、この言葉の意味するところを探ってみた。