患者とのコミュニケーション一覧

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「傾聴」は単なるコミュニケーションにあらず

看護職等のケアワーカーが他者にかかわる際に重視する「傾聴」は、相手の話をよく聞けばいいということではないという話を、これまでさまざまな角度から書いてきた。その話をまとめると、求められるのは積極的に傾聴する姿勢であり、相手と合意できることが不可欠だろう、と。

「接遇」と「医療安全」と「おもてなしの心」

新型コロナの感染拡大により、新規感染者も重症者も連日最多を更新し、医療機関はコロナ対応以外の医療にも支障が出かねない状況にあると聞く。医療従事者の心身のつらさはもとより、患者もまた危機的状況にあるなかで、彼らの安心・安全を守る医療接遇に関する新刊を紹介する。

永久気管孔からの呼吸を楽にする「人工鼻」

喉頭摘出後に永久気管孔を造設した患者は、鼻呼吸ができなくなるため吸気が加温・加湿されず、フィルター機能も失われて、呼吸器感染症のリスクが高くなる。そこで鼻の機能を代行する「人工鼻」の利用がすすめられる。その種類は豊富で、発声を助けるタイプもあるという話を。

マスク着用による意思疎通への弊害で悩む人たち

感染対策としてマスクは必要だが、口元が隠れることで悩まされる人たちがいることを忘れてはならないだろう。まずは聴覚障害により、相手の口の動きや表情で意思の疎通を図っている人たち。また保育現場でも、口の動きや表情は子どもの成長に重要な役割をしているらしい。

医師たちはこうして怒りをコントロールしている

医療現場には怒りが渦巻いている、と語った人がいる。その現場にいて、看護師同様に医師たちもそれぞれが「アンガーマネジメント」に取り組んでいることがわかる本を紹介する。怒りは6秒やり過ごすことができれば問題は起きないと言うが、その6秒が簡単ではない。医師たちの努力を……。

看護師の「いつもマスク」はマナー違反?

感染防止の観点からマスクの着用が求められることの多い看護師だが、「勤務中とはいえ、今のこの状況でマスクが必要だろうか」と疑問に思うときも少なからずある。患者や家族にもその疑問はあるようで、看護師の「マスク依存」を懸念する声もあることをお伝えしたい。

シェアード・ディシジョン・メイキングとは

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)では、シェアード・ディシジョン・メイキングに基づく対話の重要性が強調される。さてシェアード・ディシジョン・メイキングとはどのような意思決定を言うのか、たとえばインフォームド・コンセントによる意思決定とはどう違うのか。

不審者や暴力行為から患者を守る、自らも守る

病院における傷害事件が続いている。不審者や暴力への対策徹底歩図りたい。それもマニュアルのレベルで終わらせることなく、警察などの協力を得て護身術なども身につけておくことをすすめたい。ただ不審者への対応では、人権侵害のそしりを受けないように冷静さを忘れずに。

「似顔絵セラピー」が患者に笑いや癒しを

似顔絵セラピストをご存知ですか。患者をモデルにその人の関心事や生活歴を聞き出し、語り合いながら似顔絵を描き上げていく。そのプロセスが笑いや癒しをもたらし、まさにセラピーになっているのだという。自然治癒力を高める看護に役立ててはいかがだろうか。

悩むこころと言葉を受け止める「話の聴き方」

精神科医にして産業医である小山文彦医師による「話の聴き方」の本を紹介する。といっても、カウンセリングの手法やテクニックのハウツー本ではない。テクニック云々の前に、例えば人にはなぜ口は1つなのに耳は2つあるのか、といったことを考えてみてはどうだろうか。

患者への怒りの感情を抑え込んでいませんか

患者や家族から無理難題を際限なく要求されて「怒り」を感じることもあるだろう。6割を超える看護師が、その体験をしているとの調査結果もある。怒りを感じながらその感情を抑え込んでいるのが現状のようだが、むしろいいかたちでケアに生かしては……。

ハラスメント対策と医療メディエーション

社会問題になっている職場におけるハラスメントは医療現場も例外ではなく、多くの看護職が被害者と聞く。対話不足が主因なら、医療現場で最近力を入れている医療メディエーション、つまり「対話による関係構築」の手法をハラスメント対策に活用してはどうかと考えた。

「外国人患者受入れのためのマニュアル」活用を

訪日外国人は増加傾向にある。併行して医療機関を訪れる外国人旅行者も大幅増となるとの見通しのもとに公表された「外国人患者受入れのための医療機関向けマニュアル」を参考に、社会問題化している医療費トラブルの防止や感染症対策、宗教上の問題を中心にまとめた。