
ICFの発想で「できることを奪わない」看護を
多職種との連携ツールとして定着しつつあるICFだが、問題思考アプローチに慣れた看護職はまだ使いこなせないと聞く。では残存機能を活かす発想でICFをとらえてはどうか。プラスとマイナスの両面をバランスよく見ていくことで「できることを奪わない」看護実践を。
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多職種との連携ツールとして定着しつつあるICFだが、問題思考アプローチに慣れた看護職はまだ使いこなせないと聞く。では残存機能を活かす発想でICFをとらえてはどうか。プラスとマイナスの両面をバランスよく見ていくことで「できることを奪わない」看護実践を。
退院支援では介護や福祉職との連携が欠かせない。その際、ICFの視点の活用が求められるのだが、どうもICFになじめないという看護師の声をよく耳にする。そこで今回は、患者を病人としてではなく「生活し働く人」として意識してみることから始めてはどうかと提案したい。
地域ケアチームと連携していく際の共通語として「国際生活機能分類」、通称「ICF」の理解が欠かせなくない。健康状態からもたらされる生活機能の状態のことだが、このICFの視点は、看護が大事にしている「その人らしさ」への視点と一致している。
次々と発表される看護理論や技術論に振り回され感のある臨床看護師。最近新説とされるストレングスモデルを例に考えてみると、呼び名は新しいが、そのベースにある考え方のルーツはナイチンゲールにある。新しいからと軽々に飛びつく前に、底流にあるものに目を向けてみることを提案する。