
話題の「時間栄養学」を食事指導に応用を
このところ注目を集めている「時間栄養学」。体内時計が刻むサーカディアンリズムを意識して、「何を、どのくらい」に加え「いつ」、つまり「食べるタイミング」を考えて食事をすることをすすめる学問だ。まずは朝食に不足しがちなたんぱく質の話から。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
このところ注目を集めている「時間栄養学」。体内時計が刻むサーカディアンリズムを意識して、「何を、どのくらい」に加え「いつ」、つまり「食べるタイミング」を考えて食事をすることをすすめる学問だ。まずは朝食に不足しがちなたんぱく質の話から。
大人に代わって家族の介護やきょうだいの世話を担っている「ヤングケアラー」の存在が注目されている。ケアの常態化、長期化は子どもたちの成長にも健康にもさまざまな影響を及ぼしている。その実態を踏まえ、看護が彼らにできることを考えてみた。
「大人の発達障害」、つまり発達障害をもつ成人の存在が一般のメディア等で取り上げられ、その数が意外と多いことがわかってきた。医療現場や訪問先で彼らと対面したら、どう理解し、どうかかわればいいのか、ポイントをまとめた。
公的医療保険制度には、医療費が家計にかかる負担を軽くして誰もが安心して必要な医療を受けられるように「高額療養費制度」が用意されている。医療費が高くなることを心配する患者にこの制度の活用を勧めるために知っておきたい制度の仕組みと利用上の注意点をまとめた。
令和4年度診療報酬改定では褥瘡対策が見直され、基準として「褥瘡対策に関する診療計画書」に「薬学的管理に関する事項」が追加された。これにより、すでに褥瘡のある患者については「薬剤滞留の問題」の確認が求められることになった。では、「薬剤滞留の問題」とは?
褥瘡発生や難治性の褥瘡に低栄養が関係していることはよく知られている。特に「亜鉛不足」が褥瘡の広がりや治りにくさに関係する可能性を示唆する研究成果が報告された。褥瘡発生リスクの高い高齢者は食生活や服用薬から血清亜鉛値の低下に陥りやすいリスクをまとめた。
嚥下に何らかの問題がある患者の食事ケアで使われることの多い「とろみ調整食品」については、その種類や患者の嚥下機能に応じたとろみの程度等についてあまり理解しないままに使用している医師や看護師が多いとの調査結果がある。そこで改めて、その辺りの基本をまとめてみた。
救急救命士には病院勤務の方も少なくない。彼らはこれまで救急外来で救命処置を行うことはできなかったが、法改正により、医療チームの一員として救命医療に参加できるようになった。許可された33の救命処置を実施するには、事前の院内研修が必要だ。
我が国では、変異株や二重変異株の出現により、新型コロナウイルスとの闘いは未だ終わりそうにない。一方でイギリスでは、ワクチン接種の効果もあり、感染状況は劇的に改善しているとのこと。この違いは何が原因かと考え、ナイチンゲールの教えが頭に浮かんだ、という話を。
看護職等のケアワーカーが他者にかかわる際に重視する「傾聴」は、相手の話をよく聞けばいいということではないという話を、これまでさまざまな角度から書いてきた。その話をまとめると、求められるのは積極的に傾聴する姿勢であり、相手と合意できることが不可欠だろう、と。
放射線が検査や治療に使われるケースは年々増え、看護師が放射線の管理区域に立ち入る機会は多くなる一方だ。放射線診療に従事する以上は、一時的な管理区域への立ち入りも含め、被ばく量測定のため線量計の装着が義務づけられている。管理区域とは、また線量計の装着方法は?
看護・介護領域において「その人らしさ」ということばが「よいケア」のキャッチフレーズのように使われている。その言葉が真に意味するところを探ってみた。
「その人らしさ」を知ることはよい看護の基本とされる。が、どうすれば「その人らしさ」を見出せるのかが明確になっていない。そこで改めて考え、その人がこだわっていることに注目してみるのが、現実的な方法と思うに至った。では、こだわりに気づくには……。
日本医療機能評価機構は「医療安全情報」で「徐放性製剤を粉砕して投与し患者に悪影響が出てしまった」事例を繰り返し取り上げ、注意喚起をしている。このようなヒヤリ・ハット事例は、経鼻栄養チューブや腸瘻カテーテルから薬剤を投与する際に発生しやすい。
治療やケアのあり方がその人の生死を左右する倫理的課題について、患者サイドと医療者サイドが話し合い意思決定するACPなどでは、参加者個々の立場や価値観の違いから、なかなか合意点を見いだせないことがあると聞く。その解決法として、臨床倫理4分割法の活用を提案する。