サルコペニアは「口から食べるケア」で防ぐ
高齢者が要介護状態に陥る原因としてサルコペニアが注目されている。重度の栄養障害を原因に筋肉量や筋力が落ちていきADL・QOLが低下していく状態だ。予防のカギを握る「口から食べることをあきらめさせないケア」の普及に取り組む小山珠美氏を紹介する。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
高齢者が要介護状態に陥る原因としてサルコペニアが注目されている。重度の栄養障害を原因に筋肉量や筋力が落ちていきADL・QOLが低下していく状態だ。予防のカギを握る「口から食べることをあきらめさせないケア」の普及に取り組む小山珠美氏を紹介する。
カスハラとして社会問題になっている職場におけるハラスメントは医療現場も例外ではなく、多くの看護職が被害者と聞く。対話不足が主因なら、医療メディエーション、つまり「対話による関係構築」の手法をハラスメント対策に活用してはどうかと考えた。
直近の「国民健康・栄養調査」の結果から厚労省は、働く世代の女性の健康課題として「過剰飲酒」をあげ、1日当たりの純アルコール摂取量を20g以下に抑えるように促している。折しも公表された国内初の「飲酒ガイドライン」にその飲酒法を見てみると……。
褥瘡発生や難治性褥瘡に低栄養が関係していることはよく知られている。特に「亜鉛不足」が褥瘡の広がりや治りにくさに関係する可能性を示唆する研究成果が報告された。褥瘡発生リスクの高い高齢者は食生活や服用薬から血清亜鉛値の低下に陥りやすいリスクをまとめた。
要介護高齢者が急性期病棟に入院するケースが増えるなか、安静の弊害による寝たきり化が問題視されている。令和6年度診療報酬改定ではその予防策として、「リハビリ・栄養・口腔連携体制加算」を新設している。その実践に役立てたいケアガイドラインを紹介する。
今年度の診療報酬改定により、すべての病棟にアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を繰り返し行うことが求められることになった。人生の最終段階の医療・ケアを本人の意思決定を基本に行うためとされているか、一度だけのACPになっていないだろうか。
勤務医の過酷な長時間労働を改善しようと、この4月から「医師の働き方改革」が始まる。時間外労働や連続勤務時間に上限が設けられるが、慢性的な医師不足の状況下だけに、特に地域医療への深刻な影響が懸念され、診療看護師等、看護職への期待が高まっている。
嚥下機能の低下による誤嚥リスクの高い高齢患者が増えている。死に直結しやすい誤嚥性肺炎のリスクがあるだけに、食事には工夫を凝らしているが、水分補給にその都度とろみをつけるのは手間がかかる。その課題のクリアに市販のとろみつき緑茶を紹介する。
若者の間で急増する市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)。急性中毒により救急搬送されるケースも少なくない。その実態を報告するレポートが指摘するのは、彼らの社会的孤立だ。市販薬の乱用に気づいたら「SOS」と受け止め、相談機関へつなぎたい。
大人に代わり家族の介護やきょうだいの世話を担っている「ヤングケアラー」の存在が注目されている。ケアの常態化、長期化は子どもの成長にも健康にもさまざまな影響を及ぼしている。その実態を踏まえ、看護が彼らにできることを考えてみた。
「大人の発達障害」、つまり発達障害をもつ成人の存在が一般のメディア等で取り上げられ、その数が意外と多いことがわかってきた。医療現場や訪問先で彼らと対面したら、どう理解し、どうかかわればいいのか、ポイントをまとめた。
公的医療保険制度には、医療費が家計にかかる負担を軽くして誰もが安心して必要な医療を受けられるように「高額療養費制度」が用意されている。医療費が高くなることを心配する患者にこの制度の活用を勧めるために知っておきたい制度の仕組みと利用上の注意点をまとめた。
令和4年度診療報酬改定では褥瘡対策が見直され、「褥瘡対策に関する診療計画書」に「薬学的管理に関する事項」が追加された。これにより、すでに褥瘡のある患者については「薬剤滞留の問題」の確認が求められることになった。では、「薬剤滞留の問題」とは?
嚥下に問題がある患者の食事ケアでよく使われる「とろみ調整食品(とろみ剤)」については、その種類や患者の嚥下機能に応じたとろみの程度を理解しないまま使用している医師や看護師が多いとの調査結果がある。そこで改めて、その辺りの基本をまとめてみた。
救急救命士には病院勤務の方も少なくない。彼らはこれまで救急外来で救命処置を行うことはできなかったが、法改正により、医療チームの一員として救命医療に参加できるようになった。許可された33の救命処置を実施するには、事前の院内研修が必要だ。