
ACPを「その人らしさ」を語り合う場に
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の取り組みがスタートして5年だが、思ったほどは普及していない。いきなり「もしものとき」の話をすることに原因があるのではないかとの考え、ACPのそもそもの目的に立ち返ってみて気づいたことを書いてみた。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の取り組みがスタートして5年だが、思ったほどは普及していない。いきなり「もしものとき」の話をすることに原因があるのではないかとの考え、ACPのそもそもの目的に立ち返ってみて気づいたことを書いてみた。
「カフェ・デ・モンク」と呼ばれる移動喫茶室で宗教者らが悩める人びとの苦悩に耳を傾ける活動が広がっている。この活動の生みの親である臨床宗教師の金田僧侶は、傾聴のコツを「ただ聴くことではなく、相手の物語を共有しようとすること」と説いている。
飲食物の健康にまつわる話は数多い。ワインを例に「健康によい、悪い」をデータを基に科学的に検証していくと、簡単に結論づけられないことがわかってくる。たとえばそれは「程度」の問題であったりするからだ。すべからく科学的であることの大切さを再認識……。
「近代看護の母」として知られるナイチンゲールだが、実は統計学領域でも優秀な先駆者だったことが、厚労省の不正統計問題に絡み、改めてクローズアップされている。あのクリミアの戦地における活躍一つ見ても、看護研究が国を動かすこともあり得るのだと……。
動脈硬化や高血圧など生活習慣病予防の食事・生活指導に「患者の嗜好品」を取り入れる動きが出ている。たとえば「高カカオチョコレート」だ。嗜好品外来の開設に学び、看護にも、患者が「できること」として嗜好品への視点の大切さを伝えたい。
話し下手を気にして,「自分は看護師に向いていないのでは」と考える例も少なくない.しかし,話し上手よりも聞き上手のほうがむしろ対人力は高いとされる.聞き上手に徹することで,話し下手を克服してほしいと提案する.
ナイチンゲールが看護の基本を『看護覚え書き』として著してから、160年が経とうとしている。そこでは「看護観察」の大切さが説かれ、その観察では「できないこと」ではなく「できること」に視点を置き、その人の持てる力を最大限生かせるように働きかけていこうと説いている。
地域ケアチームと連携していく際の共通語として「国際生活機能分類」、通称「ICF」の理解が欠かせなくない。健康状態からもたらされる生活機能の状態のことだが、このICFの視点は、看護が大事にしている「その人らしさ」への視点と一致している。
ただじっくり話を聞くことにウエイトを置く「受動的傾聴」も大事ですが、むしろ医療現場では、話を聞いて相手の意思を確認しつつ、必要なことを伝え、納得を得ながら話を進めていく「積極的傾聴」が大事になってくるという話を書いてみました。
「看護コンサルテーション」と「相談」はどう違うのか。そんな疑問を抱えつつ専門看護師のコンサルテーションを受けてみた。結果は、日々の看護を振り返るなかで、「自分は役に立っている」と、看護師としてのやりがいに気づくことができたという話です。
次々と発表される看護理論や技術論に振り回され感のある臨床看護師。最近新説とされるストレングスモデルを例に考えてみると、呼び名は新しいが、そのベースにある考え方のルーツはナイチンゲールにある。新しいからと軽々に飛びつく前に、底流にあるものに目を向けてみることを提案する。
日々の看護に行きづまって、あるいは職場の人間関係に悩み、専門看護師による看護コンサルテーションを受けたいと思う。でも、上司に筒抜けになるのは困るからと、躊躇している方のために、その辺の懸念をクリアしてみました。
看護師の「やさしさ」は「単なるおせっかい」ではなく、プロとしての知識や技術に裏づけられたものであってほしい。そんな声が耳に入ってきた。「高齢者だから」「がん治療中の患者だから」とマニュアル通りの対応をされたとおかんむりの女性患者の声だ。
生活の再構築に向けたリハビリテーションは、脳卒中はもとよりがんでも、また心疾患や肺疾患などあらゆる領域で欠かせない。そこにはさまざまな職種がかかわるのだが、リハビリテーション看護の専門性はどこにあるのか、という話を書いてみました。