
コロナ治療の差し控えや中止が必要な事態に備え考えておきたいこと
新型コロナの感染拡大は収まる気配がない。世界の感染者数は7200万人を超え、国内でも1日の新規感染者数が3000人を超えるまでになっている。医療資源の制約による治療の差し控え・中止といった非常事態に備え、その際に求められる判断に関する二つの提言を紹介する。
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新型コロナの感染拡大は収まる気配がない。世界の感染者数は7200万人を超え、国内でも1日の新規感染者数が3000人を超えるまでになっている。医療資源の制約による治療の差し控え・中止といった非常事態に備え、その際に求められる判断に関する二つの提言を紹介する。
新型コロナウイルス感染症で入院し、治療の甲斐なく死亡という転帰をとる患者は、遺骨となってからでないと家族の元に戻れなかった。今回、診療の手引きの改訂(第4版)により、適切な感染対策を行うことを条件に、遺体の段階ではあるが家族との対面が可能になった。
治療やケアのあり方がその人の生死を左右する倫理的課題について、患者サイドと医療者サイドが話し合い意思決定するACPなどでは、参加者個々の立場や価値観の違いから、なかなか合意点を見いだせないことがあると聞く。その解決法として、臨床倫理4分割法の活用を提案する。
トイレットペーパーやポビドンヨードのうがい薬等々、コロナ禍で人々が情報に振り回される騒動が続いている。健康や医療に関する情報リテラシーについては、意思決定支援の場でも課題となることが多いと聞く。高めるには医療者サイドからの正しい情報提供が必須なのだが……。
新型コロナの感染再拡大を受けて医療提供体制は、都道府県により差はあるものの概ねひっ迫しており、トリアージが否応なく求められている。その際、「高齢者より若者を優先」的な年齢だけを基準にすることは年齢による差別(エイジズム)で避けるべきなのだが……。
高齢者に新型コロナウイルスは、人生の最終段階に突然直面させるリスクの高い脅威だ。本人の意向を反映した最善の医療・ケアを受ける権利を保障するために、日本老年医学会はACPの早期実践を呼び掛ける提言をまとめた。医療崩壊や人工呼吸器装着等の問題を中心にまとめた。
国民の祝日ではないが8月8日は「笑いの日」とのこと。そう聞いて思うのは「看護は笑いと関係が深い」ことだ。「笑いの効用」はがん患者のNK細胞や糖尿病患者の血糖値に、またセルフケアが欠かせない患者の自己効力感にもプラスに働く。そして看護師のユーモアセンスも。
新型コロナにより、家族など大切な人との分断を余儀なくされている緩和ケア病棟の患者に対する、対面面会に代わるコミュニケーション支援にまつわる調査結果を紹介する。55%の施設がインターネットを活用しているものの、30%は「何もしていない」とのことだが……。
エンドオブライフ・ケア協会の小澤竹俊医師をご存知の方は多いだろう。終末期の医療・ケアに携わる人々を対象に開催されてきた養成講座が新型コロナの影響で休止されていたが、約4か月ぶりにWEB会議システムによるオンラインで再開されることとなったことをお知らせする。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は年齢に関係なく、あらゆる人に必要だ。未知のウイルスが猛威を振るっている今だからこそ、医療現場はもとより在宅医療・ケアの現場においても不可欠になっている。かかりつけ医と共に行う、その啓発・普及・実践についてまとめた。
日本医師会がACPの概念を盛り込んで改定した「人生の最終段階における医療・ケアに関するガイドライン」を公表。「ACPの重要性は終末期に限らないから」と「終末期」の表現は改められた。看取りが在宅なとでも行われていることへの配慮もあり、新しい内容になっている。
新型コロナ感染症(COVID-19)は入院患者から家族や大切な人との面会の機会を奪い、特に終末期患者には「このままもう会えないかもしれない」不安を与えている。そこで立ち上がった全国の緩和ケア医の有志による「テレビ電話面会」の普及に向けた活動を紹介する。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の患者が急増するのに伴い、重症化した患者の治療に欠かせない人工呼吸器の装着などをめぐり、事前に患者の意思を確認しておくこと、つまりアドバンス・ケア・プランニングの重要性が指摘されている。その意思決定支援について書いてみた。
患者に提供する医療やケアはすべて、患者本人の意思決定を基本に行うとする倫理原則を遵守しようにも、患者が意思決定できない状態にあることは珍しくない。その際は家族等の力を借りて、本人の意思を推定し、その推定意思を尊重することになる。その方法についてまとめてみた。
日常のケア場面で意思決定支援が求められることは少なくない。その際、患者の意思を最優先すべきだが、その選択に倫理的問題を感じてジレンマに陥ることがある。だが、ときにそれは自分の価値観との違いに起因することもあり、第三者の意見を求めてみることが大切だ。