ACP(人生会議)を繰り返し行っていますか
今年度の診療報酬改定により、すべての病棟にアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を繰り返し行うことが求められることになった。人生の最終段階の医療・ケアを本人の意思決定を基本に行うためとされているか、一度だけのACPになっていないだろうか。
今年度の診療報酬改定により、すべての病棟にアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を繰り返し行うことが求められることになった。人生の最終段階の医療・ケアを本人の意思決定を基本に行うためとされているか、一度だけのACPになっていないだろうか。
今回の診療報酬改定では全病棟に「身体的拘束の最小化」が求められている。その実践には高齢患者に多いせん妄や見当識障害対策としてのリアリティ・オリエンテーションが必須となる。そのより効果的な方法についてまとめた。
飲酒に伴う健康へのリスクをまとめた初のガイドラインを厚労省が公表し、健康に配慮した飲酒を勧めている。健康リスクを下げるには、飲んだお酒の量やアルコール度数より「純アルコール」の摂取量に着目することが重要とするガイドラインのポイントを紹介する。
歳を重ねると誤嚥リスクが高まるなど、様々な理由から「食べる力」が衰えて低栄養に陥りがちだ。その予防によく使われるエンシュア・リキッドをはじめとする4種の経口摂取可能な経腸栄養剤について、個々の特徴と使用方法のポイントをまとめてみた。
勤務医の過酷な長時間労働を改善しようと、この4月から「医師の働き方改革」が始まる。時間外労働や連続勤務時間に上限が設けられるが、慢性的な医師不足の状況下だけに、特に地域医療への深刻な影響が懸念され、診療看護師等、看護職への期待が高まっている。
VR(仮想現実)装置を利用して現実に近い世界を疑似体験しケアに活かす試みが、さまざまなかたちで進んでいる。その一つとして、老年看護学教育の一環として経験することも増えている認知症の人が生きている世界を疑似体験する取り組みを紹介する。
緊急避妊薬は医師の処方箋なしには購入できないのが現状だ。しかし望まない妊娠を防ぐ避妊法として、市販化を求める声は根強い。この声にどう応えるべきか議論が続いているが、今回一部の薬局において試験販売が行われている。その概要をまとめた。
日本とアメリカの製薬会社が共同開発したアルツハイマー病新薬が医療保険適用となり、治療現場で使えることとなった。アルツハイマー病の原因物質に直接作用して病気の進行を遅らせる効果が期待できるが、治療を受けられる患者はかなり絞られ、医療機関にも条件がある。
嚥下機能の低下による誤嚥リスクの高い高齢患者が増えている。死に直結しやすい誤嚥性肺炎のリスクがあるだけに、食事には工夫を凝らしているが、水分補給にその都度とろみをつけるのは手間がかかる。その課題のクリアに市販のとろみつき緑茶を紹介する。
仕事をしながら家族らの介護をしている「ビジネスケアラー」が増加し、やがて300万人を超えるとされる。一方で介護離職者も増え続け、経済損失の大きさが問題になっている。国は仕事と介護の両立支援に乗り出したが、看護にも支援できることは多々ある。
糖尿病や肥満の患者などに「体重を少し落としましょう」と、食事や運動の指示が出ることは珍しくない。この食事指導において、減量効果を上げる秘策として、「糖質の質」に着目する必要性を示唆する研究が報告されている。そのポイントを紹介する。
がんの緩和ケアは、がんの診断時から行われている。しかし、内閣府が実施した世論調査では、緩和ケアを終末期ケアと混同している人が少なくない結果となっている。また、がん性疼痛の緩和に欠かせない医療用麻薬にも誤解が多いことが明らかになっている。
政府ががん対策の柱の一つとしている「がんとの共生」には、「治療と仕事の両立」が必須だろう。しかし、内閣府による直近の世論調査では半数以上が「両立は難しい」と答えている。また、依然として「がんは怖い」との印象が強く、その理由も明らかに。
人生会議(ACP)の場で、このところにわかに認知度が上がっている「散骨」が話題になることがよくあると聞く。新たな供養法として「自分も」と思うものの、SNS上には「散骨は違法」との書き込みもある。本当はどうなのか、まとめてみた。
今年は例年より2カ月早くインフルエンザが流行入りした。法的義務はないが、職業感染、院内感染対策として医療関係者のワクチン接種がすすめられる。それも例年通りでは手遅れになってしまう。このワクチンは不活化ワクチンだから、妊娠への影響は心配ないことも伝えたい。