
入院中の「排尿自立支援」を外来で継続を 2020年度診療報酬改定
これまで保険適用は入院患者に限られていた尿道留置カテーテル抜去後の排尿自立支援が、2020年度診療報酬改定により、退院後も外来で継続可能となった。所定の研修を修了した看護師を含む排尿ケアチームによる包括的ケアであること等、その要件をまとめた。
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これまで保険適用は入院患者に限られていた尿道留置カテーテル抜去後の排尿自立支援が、2020年度診療報酬改定により、退院後も外来で継続可能となった。所定の研修を修了した看護師を含む排尿ケアチームによる包括的ケアであること等、その要件をまとめた。
「治療と仕事の両立」の実現に向け、2018年度診療報酬改定で新設された「療養・就労両立支援指導料」だが、対象ががん患者に限られ、算定要件が厳しいとのネックがあった。2020年度改定では対象疾患が拡大され、算定要件が大幅に緩和されていることを紹介する
「認知症スケール」の開発者で、認知症医療の第一人者である長谷川和夫医師が、自らも認知症であることを公表して2年。この間の認知症体験が1冊の本に。「周囲が思うほど自分は変わっていない」から、認知症者は「何もわからなくなっている人」ではないとアピールしている。
加齢に伴い体力や気力が低下し、「フレイル」状態に陥るのを防ごうと、2月1日を「フレイルの日」と制定。国は新年度から75歳以上を対象に「後期高齢者の質問票」によるフレイル健診を始める。要支援・要介護者を増やさないためにフレイル対策の強化は待ったなしだ。
患者に提供する医療やケアはすべて、患者本人の意思決定を基本に行うとする倫理原則を遵守しようにも、患者が意思決定できない状態にあることは珍しくない。その際は家族等の力を借りて、本人の意思を推定し、その推定意思を尊重することになる。その方法についてまとめてみた。
内視鏡検査を経験した人の多くは「いかにつらい検査だったか」を口にする。その苦痛緩和とスムーズな検査を目的に、最近は多くの施設でセデーション、つまり鎮静薬により意識レベルを少し落とした状態で検査が行われるようになっている。その際の看護ポイントをまとめてみた。
5年ごとに改訂されている「日本人の食事摂取基準2020版」案が公表された。今年度末には告示され4月から開始予定だ。報告書を見ると、食塩摂取目標量の引き下げが目に留まる。健康な成人男女にも現基準より1日0.5gの引き下げを奨励とのこと。改めて減塩策をまとめた。
救急車を頼むほどではないが自力での通院が困難な患者を支援しようと、看護師が同乗する「ナースカー」の取り組みが広がっている。高齢ドライバーによる交通事故の急増により運転免許の返納を求める声が高まるなか、通院手段を奪われる高齢患者の救済策としても注目される。
ドキュメンタリー映画の巨匠として名高いフランスの二コラ・フィリベール監督が、看護学校で学ぶ学生たちを150日間追跡した映画、『人生、ただいま修行中』が日本で公開されている。「誰かの役に立ちたい」と看護師を目指す心意気と、悩みつつ修行に励む日々は感動的だ。
多職種との連携ツールとして定着しつつあるICFだが、問題思考アプローチに慣れた看護職はまだ使いこなせないと聞く。では残存機能を活かす発想でICFをとらえてはどうか。プラスとマイナスの両面をバランスよく見ていくことで「できることを奪わない」看護実践を。
退院支援では介護や福祉職との連携が欠かせない。その際、ICFの視点の活用が求められるのだが、どうもICFになじめないという看護師の声をよく耳にする。そこで今回は、患者を病人としてではなく「生活し働く人」として意識してみることから始めてはどうかと提案したい。
薬と飲食物には相性の悪い組み合わせがあり、せっかくの薬も逆効果になることもある。その一例として、降圧薬のなかのカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュース(その加工品も)を紹介。服薬指導の大切さを再認識していただければとの思いも込めて書いてみた。
「自己効力感」、つまり自分に自信をもって行動を起こす力を高めるアプローチが今、求められている。課題に直面したとき「自分はできる」とポジティブに受け止めて行動に移すことができる力が高い状態にあれば、病気も回復に向かうという考え方を書いてみた。
絵本『ぼくはレモネードやさん』が刊行された。作者は、3歳の夏に脳腫瘍を発症。手術や抗がん剤などにより完治したものの、時々襲ってくる後遺症と闘う12歳の少年だ。病気に負けず小児がんの治療法開発のために寄付を集めたいとレモネードスタンド活動を続けている。
医学教育に「スチューデントドクター制度」があるように看護教育にも「スチューデントナース制度」をスタンダードとして導入してはどうかという話を書いてみた。この制度導入から10年となる山形大学医学部看護学科の先駆的取り組みの概要を紹介する。