AYA世代がん患者のサバイバーシップ支援
小児と成人のはざまにある若者世代、通称「AYA」世代のがん罹患実態が初めて明らかに。白血病やリンパ腫など、発生頻度の少ないがんが多く、診断や治療上課題が多いのが特徴です。重要なライフイベントと重なる時期だけにケア面では特別な配慮が……。
小児と成人のはざまにある若者世代、通称「AYA」世代のがん罹患実態が初めて明らかに。白血病やリンパ腫など、発生頻度の少ないがんが多く、診断や治療上課題が多いのが特徴です。重要なライフイベントと重なる時期だけにケア面では特別な配慮が……。
退院して自宅に戻った患者のことが気になっている、との看護師さんの声をよく聞きます。退院後の生活に向けてあれこれ指導してきたがあれでよかったのか。伝えたことがきちんと実践されているだろうか、等々。そんな方は「退院後訪問指導」制度の活用を!!
気管挿管や気管切開により言葉で自分の意思を伝えられない患者とのコミュニケーションは、専用の機器を用いるなどさまざまな工夫がされている。しかしなかには、伝えるもどかしさから、意思表示を諦めてしまう患者もいるようだ。諦めさせない工夫をまとめた。
慢性的に持続する痛みは、痛み以外の多彩な症状を伴うことが多い。抑うつ不安、怒り、睡眠障害など。それだけに痛みの実態を理解するのは難しく、ケアに難渋することが多い。そこで、それを体験している人にありのままを語ってもらう取り組みが進んでいる。
ナイチンゲールが看護の基本を『看護覚え書き』として著してから、160年が経とうとしている。そこでは「看護観察」の大切さが説かれ、その観察では「できないこと」ではなく「できること」に視点を置き、その人の持てる力を最大限生かせるように働きかけていこうと説いている。
エンド・オブ・ライフケアの一環としてアドバンス・ケア・プランニングへの看護のかかわりが求められるようになっている。その際、患者がおひとりさまの場合に増えている「最期のその先の葬儀について知りたい」への支援について、まとめてみた。
患者を看取った後のデスカンファレンスは、看取りにかかわった人たちのグリーフケア(悲嘆ケア)のひとつとして重要な意味を持つ。そこでは看取った後の自分たちのこころの動き、対象喪失感情を吐露し合いグリーフワークを行うのが理想なのだが……。
がん看護の深刻な課題として、「抗がん剤によるばく露リスクをいかにして防ぐか」がある。これについては、やや欧米に遅れをとったものの、最近になり防護ガイドラインなども作成され、予防策が普及しつつある。その概要を紹介する。
地域ケアチームと連携していく際の共通語として「国際生活機能分類」、通称「ICF」の理解が欠かせなくない。健康状態からもたらされる生活機能の状態のことだが、このICFの視点は、看護が大事にしている「その人らしさ」への視点と一致している。
身体拘束に頼らない看護の実現は口で言うほど簡単ではない。その秘訣を、高度急性期でも拘束ゼロを達成した金沢大学附属病院の取り組みをまとめた一冊の本を通して紹介する。「患者を人として尊重する」「患者とのポジティブな関係構築」の2点にあるようだ。
ただじっくり話を聞くことにウエイトを置く「受動的傾聴」も大事ですが、むしろ医療現場では、話を聞いて相手の意思を確認しつつ、必要なことを伝え、納得を得ながら話を進めていく「積極的傾聴」が大事になってくるという話を書いてみました。
院内感染対策上、看護師さんのマスク着用は避けられない。しかし、口元を大きく隠してしまうマスクは、看護師さんの表情を隠してしまい、患者とのコミュニケーションの妨げとなる。そこで「透明マスク」の登場となる。
加齢性難聴は高齢者に起こることと理解しがちだが、早い人では50代から始まるという。患者に話していることがきちんと伝わっているかどうかの確認が必要だ。難聴を自覚したら補聴器を使ってくれればいいのだが、その補聴器も補聴器相談医の処方で。
高齢入院患者の「点滴による中毒死事件」発生から1年10カ月後、残念ながら逮捕されたのは当時の担当看護師だった。「消毒液を点滴に混入」したとのこと。現場の状況がわかるにつれ、看取りの後にグリーフケアが行われていたら、と悔いる気持ちが募る。
治療法の選択やエンドオブライフケアにおいて、看護師に意思決定支援が求められる場面は増えています。そのとき、その人の何に価値を置いて支援するか、とりわけ家族が多様化している現代は、看護師に難しい選択が求められるのではないでしょうか。