「孤立死」「孤独死」を防ぐ見守り支援
60歳以上の3人に1人が「孤立死(孤独死)」を身近に実感しているとする調査結果が、内閣府から発表された。防止策は、高齢者を社会から孤立させないことだ。そのための見守り支援活動が全国で実施されている。数あるその手法を、厚労省の報告から紹介する。
60歳以上の3人に1人が「孤立死(孤独死)」を身近に実感しているとする調査結果が、内閣府から発表された。防止策は、高齢者を社会から孤立させないことだ。そのための見守り支援活動が全国で実施されている。数あるその手法を、厚労省の報告から紹介する。
日看協が発表した「夜勤形態」の調査結果では、二交代制が最も多く、勤務時間は約16時間に及んでいる。この間に1時間の休息と続けて2時間の仮眠をとっているようだが、体内時計から考えると脳の疲れや集中力の低下が懸念される。回避策としてブドウ糖補給を……。
「退院支援」が「入退院支援」に改められ「入院支援加算」が新設されたことに、「なぜ入院前から支援するのか」との疑問の声が多々あった。自らのこの疑問をクリアした看護師の、その考えを紹介するとともに、入院前に行う支援の対象と支援内容をまとめた。
がん治療の進歩により若年世代がん患者の長期生存が期待できるようになったが、治療に伴う妊孕性に障害が及ぶリスクは避けられない。「がん治療も将来子どもも」との彼らの切なる願いをかなえようと、妊孕性温存の治療費を助成する制度が全国で始まっている話を。
障害者総合支援法の対象者に一部の難病患者が含まれて以来、退院支援担当者にはこの制度がより身近なものになっているのではないだろうか。給付サービスは申請しないと受けられない。その手続きの流れと利用者にかかる負担額について概要をまとめた。
退院支援や退院調整で知らないと困る社会保障関連の法律や制度は数多い。とりわけ「障害者総合支援法」は、支援対象に「難病のある人」が含まれることもあり、詳細はともかく法律のアウトラインだけでも知っておきたい。ということで、そのポイントをまとめた。
うつ病ではないが、憂うつ、気が滅入る、気持ちが落ち込むといったうつ症状に悩む日本人は多い。特に仕事上のストレスが多い看護師は、それが慢性化してうつ病になるリスクが高いとされている。予防策は多々あるが、ここでは緑茶のうまみ成分「テアニン」を紹介する。
認知症であっても本人の意思を尊重して尊厳を守りたい、との思いから、認知症の人の意思に近づく努力が続いている。が、どこまで本人の意思に沿えているかの課題が残るなか、その手立てを示すガイドラインが公表されて1年が経つ。その活用は進んでいるのか……。
デスカンファレンスと通常の事例検討のカンファレンスとあまり変わりがないのではないか。そんな疑問から、冠に「デス」が付く意味を考えた。患者を看取った後の自らのうちにある「対象喪失感情」に目を向けてこそ、デスカンファレンスの意味があるのだが……。
がんゲノム医療の遺伝子検査に公的保険が適用される。がんゲノム医療中核拠点・連携病院での相談支援体制も整備された。治療薬の開発に課題は残るが、標準治療では効果が見込めないがんや希少がん、小児がんで苦しむ患者に朗報といえよう。そのポイントをまとめた。
日本高血圧学会が5年ぶりに改訂した「高血圧治療ガイドライン2019」を公表した。高血圧の基準値は据え置くも、降圧目標値は10㎜Hg引き下げた。患者には生活習慣の徹底改善が求められる。その第一歩となる減塩目標も、男女とも1日6g未満と厳しくなる。
超高齢化に伴い、嚥下力の低下から誤嚥性肺炎を起こして亡くなる高齢者が増加している。死に直結しないまでも、嚥下力の低下は低栄養からサルコペニア、そしてフレイルから要介護状態や寝たきりへとつながりかねない。その予防に嚥下力強化方法をまとめた。
週刊誌報道をきっかけに「超加工食品」の健康リスクを指摘する情報が患者を動揺させている。鵜呑みにしないで、「超加工食品とは」とどのような食品なのかを知るとともに、情報のおおもとを知り、真偽のほどを自ら確認したうえで患者指導に当たる必要があろう。
看護ケアの基本に「タッチング」がある。患者に触れて得られる効果を癒しに使おうというものだ。同様のケア方法として最近人気の、足裏や手のひらに集まっている神経の反射区である「神経のツボ」を刺激して痛みや苦痛の緩和を図る「リフレクソロジー」を紹介する。
わが国には530万人以上のCOPD患者がいると推定される。肺機能の低下による全身の酸素不足からQOLが低下し、要介護状態に陥りやすい病気だが認知度は低い。患者は呼吸苦に見舞われるが、その緩和に看護師らによる呼吸リハビリが期待されている。