「身体拘束予防ガイドライン」の活用を!!
身体拘束を防ぐ取組みについては、厚労省の「身体拘束ゼロへの手引き」よりも日本看護倫理学会の「身体拘束予防ガイドライン」がより実践的として、医療現場はもとより介護現場でも活用する施設が増えていると聞く。何がどう実践的なのか、改めて見直してみた。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
身体拘束を防ぐ取組みについては、厚労省の「身体拘束ゼロへの手引き」よりも日本看護倫理学会の「身体拘束予防ガイドライン」がより実践的として、医療現場はもとより介護現場でも活用する施設が増えていると聞く。何がどう実践的なのか、改めて見直してみた。
2025年には認知症患者が約750万人と推計されている。国の認知症対策大綱では、共生と予防を2本柱に「通いの場」と「認知症サポーター」の拡充に重点が置かれている。看護職にはサポーターとしての活動とともに、その養成にも参加が期待されている。
認知症であっても本人の意思を尊重して尊厳を守りたい、との思いから、認知症の人の意思に近づく努力が続いている。が、どこまで本人の意思に沿えているかの課題が残るなか、その手立てを示すガイドラインが公表されて1年が経つ。その活用は進んでいるのか……。
緩和ケアなどの看護場面にアロマセラピーが活用されるようになっている。臨床アロマセラピストの認定看護師も増え、患者・家族からの評価も概ね良好だ。ただ、実践の科学としての看護の手法としていくには、残る課題もいくつかありそうだ。
身体拘束に頼らない看護の実現は口で言うほど簡単ではない。その秘訣を、高度急性期でも拘束ゼロを達成した金沢大学附属病院の取り組みをまとめた一冊の本を通して紹介する。「患者を人として尊重する」「患者とのポジティブな関係構築」の2点にあるようだ。
高齢入院患者の「点滴による中毒死事件」発生から1年10カ月後、残念ながら逮捕されたのは当時の担当看護師だった。「消毒液を点滴に混入」したとのこと。現場の状況がわかるにつれ、看取りの後にグリーフケアが行われていたら、と悔いる気持ちが募る。
「笑い」に免疫力を高める効果が期待できることは欧米での実験で確認されている。日本でも初めて、その実証研究がお笑い芸人の協力を得て行われ、その効用が確認されている。研究対象はがん患者だったが、認知症をはじめとする他の患者にも応用できそうだ。
認知症患者と意思疎通を図っていくことに難しさを感じている看護師は少なくないだろう。そんな方に、フランス生まれの「ユマニチュード」というコミュニケーション技法を紹介したい。4つの技法により認知症者と人間関係を構築できたとする報告は数多い。