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日やけ止めは一年中必要ですが
5~9月間は特に気をつけて
外出時の紫外線対策(日やけ止め)は、太陽光線がある限り一年中必要ですが、日差しが強くなる季節は特に欠かせません。
紫外線は波長の長さにより、長い方からA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)に分けられます。このなかで、日やけによるシミ(色素斑)、たるみ、しわといった皮膚トラブルの原因となるのはA波です。
A波が最も多く降り注ぐのは、5月です(国立環境研究所有害紫外線モニタリングネットワーク、つくば局の観測データによる)。この5月から9月の間は、A波のみならずB波も強くなりますから、この間は男女を問わず、紫外線による皮膚トラブルに最大限の注意が必要です。
とりわけ、日差しが強い日中(10~14時)といえども外出を控えることができない訪問看護師さん、また日差しの強い日中は病院内にいる看護師さんでも、夜勤明けの帰宅時などには、意識して紫外線をカットする対策をきちんととっていただきたい――。
そこで今回は、この時期の紫外線対策のポイントを、多機能化が進む日やけ止め用化粧品の最新情報と併せてまとめてみました。なお、紫外線が目に入ると、メラニンの増殖を促して日やけ、とりわけ肌にシミをつくる一因となりますから、目の紫外線対策として紫外線(UV)カット付きサングラスの着用もお忘れなく!!
日やけ止めの選択指標
「SPF」と「PA」とは
日やけ止めに使われるサンスクリーン剤は、数ある化粧品会社から、クリームタイプ、ジェルタイプ、ミルクタイプ、スプレータイプなどさまざまな製品が売り出されていて、使う側としては選択に迷うところです。
その際、おそらく多くの方が選択基準とされるのは、紫外線をカットする力の指標となっている「SPF」と「PA」だろうと思います。
皮膚表面を焼くB波の指標「SPF」
「SPF」とはSun Protection Factor(日やけ防止係数)の略。短時間で皮膚表面に炎症を引き起こし、シミやソバカスの原因になるのは、紫外線B波ですが、このB波を防ぐ効果を表すのが「SPF」です。
日やけ止めアイテムに表記してあるSPFの数値が高いほどB波のカット力が高く、最高は「SPF50以上」を意味する「SPF50+」です。
シミやたるみにつながるA波の指標「PA」
一方の「PA」は、Protection Grade of UVAの略。紫外線A波のカット力を示す指標です。具体的には、紫外線を浴びた直後から皮膚表面で始まる黒化反応、つまりメラニンの酸化により皮膚表面が黒くなる現象を防ぐ効果の高さを「+」の数で示すものです。
これには、「PA+」の「UVA防止効果がある」から「PA++++」の「UVA防止に極めて効果がある」の4段階があります。
日やけ止めの使用は
汗や水で流れることを意識して
日やけ止めを使う第一の目的は日やけ防止ですから、「SPF」も「PA」も値が高いほどいいと考えがちです。しかし、紫外線カット力が高いということは、そのぶん日やけ止めの含有成分の濃度が濃いことになり、そのぶん皮膚への刺激が強いことを考慮する必要があります。
通常の日常生活における紫外線対策であれば、カット力があまり高くなくても、「SPF30」「PA++」程度の日やけ止めで十分な効果が期待できると考えられています。
これを基準に、たとえにば真夏に訪問看護師さんが訪問先へ移動する場合は、その距離にもよりますが「SPF50」「PA+++」、休日に炎天下でスポーツを楽しんだりプールで泳ぐときなどは「SPF50以上」「PA++++」を目安に選択するといいようです。
日やけ止めを塗る順序と部位と塗る量
日やけ止めは、化粧水、乳液などに続けて塗ります。日やけ止めと化粧下地の塗る順番を迷う方がいるようですが、化粧下地はその名の通り「化粧」のアイテムですから、日やけ止めを塗ってから、化粧下地、次にファンデーションの順番で塗るのが正解です。
最近増えている、日やけ止めと化粧下地の両方の機能をもつ「日やけ止め下地」なら、化粧水、乳液の次に塗ってからファンデーションの順になります。
日やけ止めを塗るときは、顔だけでなく、首や耳たぶ、首元、手の甲、腕なども忘れずに、適量をすき間なく塗ることが大切です。この場合の適量は、使う製品の性状により違ってきますから、製品のパッケージに記されている注意書きをよく読み、それに従うといいでしょう。
最近は「汗や水でも流れない」、いわゆる「ウォータープルーフ」タイプの日やけ止めも売り出されています。ウォータープルーフでないものを使う場合は、せっかく塗った日やけ止めも水や汗で流れたり、汗をタオルなどで拭いたりすると本来のダメージカット効果が得られなくなりますから、すぐに塗り直します。
看護師さんに人気の日やけ止め
以上の点から、私がお話を伺うことのできた訪問看護師さんの間の一番人気は、1本で世界最高値の紫外線カット力を備えながら、「日焼けしない」に加え、肌のくすみとシミをカバーし、美肌プラス保湿効果が期待できる美容成分を成分の配合比率を50%まで高めているとされるANESSA(アネッサ) パーフェクトUV スキンケアミルク です。
スプレータイプのアネッサ パーフェクトUV スプレー やアネッサ ミネラルUV マイルドジェル も人気を集めているようです。
FANCLの製品を愛用している方も多く、真夏に炎天下で過ごす時間が多く、汗をかきやすい日はファンケル (FANCL) サンガード 50+ プロテクトUV ウォータープルーフがおすすめとうかがいました。
また、敏感肌で通常の日やけ止めでは肌が荒れてしまうという方も少なくないでしょう。そんなあなたには、「SPF50+」「PA+++」の日やけ止め効果と薬用ホワイトニング効果が期待できるうえに「つけたまま眠れる」ほど肌にやさしいオンリーミネラル ミネラルファンデトライアルセット がおすすめです。
からだの内側からも
紫外線ダメージのカット力を高める
紫外線には、体内でビタミンDを再生成するというプラスの影響がありますから、紫外線をある程度浴びることは健康を維持するために必要です。
ただし、圧倒的に多いのはマイナスの影響で、その代表は、上記のような日やけによる皮膚のトラブル。また、目が受ける紫外線ダメージもあります。目も日やけするのです。
加えて最近は、より深刻なマイナスの影響として、紫外線を浴びすぎると皮膚の免疫力、さらにはからだ全体の免疫力も低下させてしまうことがわかってきました。
皮膚の免疫反応が低下すると、細菌やウイルスなどの病原体の侵入をキャッチできなくなりますから、看護師さんを悩ます職業病の1つともいえる手荒れの悪化につながりかねません。
また、紫外線を全身に浴びていれば、からだの免疫システムの働きが弱まり、結果、免疫力の低下につながり、感染症患者に接する機会が多い看護師さんにとって、感染から自らの身を守るうえでも深刻な問題です。
飲むタイプの日やけ止めはポリフェノールの抗酸化力で
幸い最近は、からだの内側から紫外線カット力を高める成分の研究開発が進み、飲むタイプの日やけ止めサプリメントが市販されるようになっています。
敏感肌で塗るタイプの日やけ止めを使えない女性の間で、飲むタイプの日焼け止めは人気アイテムとなっています。
また、「汗をかきやすく日やけ止めを塗ってもすぐ流れてしまうので併用している」「日やけ止めを塗る手間が省けるから」「肌のベタベタ感がいやなので」と、飲む日やけ止めを愛用している看護師さんも結構いらっしゃるようです。
そんな看護師さんのおすすめがクリスタルトマト です。遺伝子組み換えを一切行っていない採りたてのトマトを原料に調合されていることから、リコピンの抗酸化作用が、紫外線ダメージを大幅にカットし、紫外線による美容トラブル(くすみ、色素沈着など)から一日中身を守ることが期待できるとされています。
なお、タブレットになる前のトマトをオリーブオイルととともに食べれば、より安上がりでより効果的ではないでしょうか。