
死を前にした人に看護師ができること
自分の死が近いことを意識している患者を前にし、答えに窮することを聞かれ懸念から、その場から立ち去りたい気持ちになることはないだろうか。緩和ケアの専門医である小澤竹俊医師は著書のなかで、患者が穏やかになれる条件を探してみることをすすめている。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
自分の死が近いことを意識している患者を前にし、答えに窮することを聞かれ懸念から、その場から立ち去りたい気持ちになることはないだろうか。緩和ケアの専門医である小澤竹俊医師は著書のなかで、患者が穏やかになれる条件を探してみることをすすめている。
終末期医療・ケアのガイドライン改定のポイントは、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、いわゆる「人生会議」の導入にあります。そこで看護に求められるのは「意思決定支援」です。「最期の日々をどう過ごすか」「延命治療はどうするか」……。
助かる見込みがないことが明らかな患者を前にすると、何を、どう話したらいいのかわからず、ついその場から逃げようとしてしまうと悩む若い看護師に出会うことがある。なんとかしてきちんと向き合いたい、と話す彼女に、一冊の本を紹介した話を書いてみた。
「もしものとき」を想定して、自分が大切にしたいことや最期の日々の過ごし方などについて気軽に話し合うきっかけにしてもらいたいと、「もしバナゲーム」と呼ばれるカードゲームが医師により作成された。患者とのアドバンス・ケア・プランニングに活用を。
在宅ケアの普及に伴い、現行の死亡診断書交付要件では死亡確認に手間取り、「穏やかに看取ることができない」との声が強くなっている。これを受け政府は、「死亡確認の看護師代行」を条件つきで解禁する方針を打ち出した。その経緯と今後の方向をまとめた。
在宅死はまだ主流ではないが、この先の増加が予測される。この在宅死を本人も家族も満足のいくものにしようと、「死亡診断の看護師代行」が予定されている。実施までにはクリアすべき課題がある。その1つ、「事前指示」に役立てたい看護職チームが作成した書を紹介する。