
「持てる力を活かす」視点で高齢者自立支援を
超少子高齢社会となった今を生きる高齢者には、他人の手助けを待たず、自らの「持てる力」を活かして極力自力で生きることがこれまで以上に求められている。支援する側にもまた、その人の「持てる力」に視点を置いたかかわりが求められるが、「持てる力」とは?
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
超少子高齢社会となった今を生きる高齢者には、他人の手助けを待たず、自らの「持てる力」を活かして極力自力で生きることがこれまで以上に求められている。支援する側にもまた、その人の「持てる力」に視点を置いたかかわりが求められるが、「持てる力」とは?
ナイチンゲールは『看護覚え書き』のなかで「看護観察」の大切さを説き、「できないこと」ではなく「できること」に視点を置き、その人の「持てる力」を最大限生かすかかわりを勧めている。超高齢社会となった今、自立支援にこそこのかかわりが求められている。
意思決定支援や相談業務に取り組むなかで、「相手の本音をうまく聞き出せない」と悩む方は少なくないようだ。多忙を極める現場にあって形式的かつ一方的になりがちな対応を改め、本音で語り合える対話を学ぶ方法を提案する。
「傾聴すること」は、看護現場で日常的に行われている。ただ、それは、ただ相手の話を聴いていればいいというものではないだろう。精神看護専門看護師の平井元子氏は、聞き手として話し手に返していくことがあるという。