コロナ禍のストレスとマスクが招く肌トラブル




肌荒れ

新型コロナウイルスは
女性の肌トラブルの原因にも

一般用医薬品や健康食品を主に扱っている医薬品メーカーの第一三共ヘルスケア株式会社が、女性には見逃せない調査結果を発表しています。

このところの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛など、生活様式の変更を余儀なくされたことからくるストレスとマスクの長時間着用により、例年以上に肌トラブルに悩まされる女性が増えているというのです。

男性にもその傾向はあるようです。
しかし、とりわけ20代、30代の女性に肌トラブルや敏感肌を感じている人が多く、ストレスを抱えている人ほどその傾向が強いという結果が出ています。

看護師さん等の医療従事者にとっては、マスク着用による肌への負担やストレスは、今に始まったことではないのかもしれません。

しかし新型コロナ禍により、勤務を終えてもマスクから解放されない現在の状況は、肌への負担もストレスもいつも以上であろうことは想像に難くありません。

これから梅雨、そして夏へと、さらに汗ばむシーズンに向かいます。
一方で新型コロナウイルスは、今のところ小康状態にあるとはいえ、まだ気を許せない状況が続いており、マスクが外せそうにないというのが実情です。

ということで、今からでも間に合う肌トラブルを軽減、ないしは完全に防ぐための心身両面からのセルフケア対策をまとめてみたいと思います。

3密回避から1か月の時点で
例年にない肌の変化を自覚

本調査は、今年の4月13日~4月20日、全国の20歳~69歳の男女を対象にインターネットを介して実施され、995名が有効回答しています*¹。

この時期は、新型コロナウイルスの感染防止策としてのマスクの着用に加え、「3つの密」つまり、「密閉」「密集」「密接」の3条件が揃う場所がクラスター(集団)発生のリスクが高いことから極力避けるように言われ始めて、1か月ほどが過ぎた頃に当たります。

まずは全員に、今年の春の肌の変化について尋ねています。
結果は、全体の約3割(31.1%)に当たる男女が、
「今年の春は例年より肌トラブルが増えたと感じる」と回答しています。

こう回答したのは、若い世代の女性で多く、20代で約6割(57.5%)、30代で約4割(39.0%)と、いずれも平均を上回っています。

続いて尋ねた「今年の春は例年より肌が敏感になっている気がする」に「当てはまる」と回答した割合も同様の傾向にあり、今年の春は、20代、30代の女性が例年以上に肌の変化を自覚しているといった結果になっています。

敏感肌自覚女性の8割が
感染リスクによるストレスを

一方で、日々実感している方も少なくないと思いますが、肌の健康状態は精神的なストレスによっても大きく左右されます。

そこで調査では、敏感肌など今春実感している肌の変化と新型コロナウイルスの感染拡大に伴うストレスとの関係を調べようと、次の質問も行っています。

⑴ 「外出ができないことによる閉塞感からストレス」を感じているか
⑵ 「仕事の都合などで十分に外出を自粛できず、感染リスクが高いかもしれないことによるストレス」を感じているか

その結果、いずれの質問にも、男女ともに「敏感肌」を自覚している人の方が、「ストレスを感じている」ことが明らかになっています。

特に女性においては、「今年の春は例年より肌が敏感になっている」と回答した人の8割近く(77.1%)が⑴の「閉塞感によるストレス」を感じ、⑵の「感染リスクが高いかも知れないことによるストレス」に関しては、8割を超える(84.0%)という結果になっています。

マスク着用によるニキビ等を
約7割の女性が悩んでいる

なお、マスク着用による肌への影響に関しては、マスクを着用する習慣の有無により、一般人と看護師さん等医療従事者とでは微妙な違いがあるのではないかと思いますが……。

新型コロナウイルスの感染防止策としてマスクを着用することにより、「肌の負担が大きいと感じる」「肌が敏感になった」と感じている人が少なくないことが明らかになっています。

特に20代、30代の女性においては、外出時には常にマスクを着用しているために、マスク内の肌の変化として、約7割(68.7%)が「ニキビ、吹き出物」、6割を超える人(63.7%)が「肌のベタつき」、約6割(59.1%)が「肌のカサつき」などに悩み、「こすれによる痛み」を抱えている人も約6割(58.1%)に及ぶという結果になっています。

マスク周りの化粧を控え
「洗う保湿」と「塗る保湿」を

今回の調査結果を受け、鎌倉市(神奈川県)で皮膚科クリニックの院長を務める皮膚科専門医の福永由紀医師は、化粧をしてマスクを着けると、メイクがよれて毛穴が詰まりやすくなることから、マスク内のニキビ、吹き出物は、「お化粧の影響かもしれません」とのこと。

これから夏に向けて気温が上がり、汗ばむシーズンにマスクを着けた生活を余儀なくされるなかで肌トラブルを防ぐには、励行したいセルフケアとして、以下の6点をあげています。

  1. マスクを時々外して口の周りを換気する
  2. できれば1日に2~3回はマスクを取り替えて清潔に保つ
  3. マスク周りには化粧を控える
  4. マスク周りに限らず肌全体の適切な「洗うケア」により肌の清潔を保ち、発汗により肌につく汗の成分によるかぶれを避ける
  5. ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ などによる洗う保湿ケア」と「塗る保湿ケア」により、肌トラブルのそもそもの原因であるバリア機能の低下を防ぐ
  6. できるだけリラックスした時間を持つ

政府のコロナ禍ストレス対策
「こころのストレス度チェック」

ストレスに関しては、政府が6月、コロナ禍での「こころのストレス度」をセルフチェックできる特設ページを内閣官房のWEBサイト内に開設していることをご存知でしょうか*²。

まず内閣官房のWEBサイトにある「新型コロナウィルス感染症対策」のなかの「困りごとに対する支援策が探せる支援情報ナビ」に進むと、「困りごと全般」「支援策」「新しい生活様式」という3つのタブが現れます。

このうちどのタブでもいいので何らかの質問を選んでクリックすると、「こころのストレス度チェック」というポップアップが出てきます。

ここをクリック(タップ)すると、まずは今の状態を診断するために、過去30日間どのような状態であったかを確認する「心配事や気がかりなことがあると感じましたか」「絶望的だと感じましたか」など、全部で8問提示されます。

これらの質問に「いつも」「たいてい」「ときどき」「少しだけ」「全くない」の5段階で答え、その結果でストレス度が「平均的」から「非常に高い」までストレスの度合いが3段階で診断され、ストレス軽減のための対処法や情報提供などがなされる仕組みになっています。

是非セルフチェックしてみてください。

参考資料*¹:第一三共ヘルスケア株式会社 Newsletter 2020年6月1日「2020年春のコロナストレスがもたらした肌への影響」

参考資料*²:内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」