足のむくみ 弾性ストッキングの選び方&履き方

足のむくみ対策

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弾性ストッキングは
サイズがあっているものを

看護師さんには長時間の立ち仕事が多く、「夕方になると足がパンパンにむくんで痛い」「むくみで足がだるい」といった悩みを抱えておられる方も少なくないでしょう。実際、取材先で耳にする看護師さんの健康課題の一つに下肢浮腫、いわゆる「足のむくみ」が多いように感じています。

ご承知のように、むくみは細胞外の体液の流れが滞っている状態です。足でいえば、「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎにある腓腹筋とひらめ筋のポンプ作用がうまく機能していないために、血行がとどこおり、むくみが起きているわけです。

そこで登場するのが、弾性ストッキング(加圧、あるいは着圧ストッキングともいう)です。最近は、ポリフェノール効果により足のパンパンの解消が期待できるとされるファンファレ するるのおめぐ実 のようなむくみ解消サプリメントも人気があるようです。

しかし、ふくらはぎの筋ポンプ作用を手助けして下肢静脈の血流を促し、だるさやむくみを改善する効果が期待できる弾性ストッキングは、やはり欠かせません。

すでに着用されている方も少なからずいるでしょうが、弾性ストッキングは、サイズが合っていないと、期待した効果は得られません。特に締め付けがきつすぎると、むしろ血行を妨げることになり、むくみを悪化させてしまうという難しさがあります。

そこで今回は、心臓血管外科の専門医を取材したときのメモをもとに、効果的な弾性ストッキングの選び方、着用法をまとめてみたいと思います。

弾性ストッキングは
むくみの出やすい勤務中に着用

弾性ストッキングというと、医師による処方が必要な医療器具としての「医療用ストッキング」のことだと思われるかもしれません。しかし最近は、処方箋がなくても、街のドラッグストアやネットショップなどでも手に入れることができますが、市販のものはほとんどが、「加圧」や「着圧」をうたったものです。

いずれも圧迫の度合いが弱くなっていますから、サイズが合っていれば締め付けすぎて血行を妨げるリスクは低いと考えていいようです。軽いむくみであれば、このタイプのもので十分間に合います(経験談です)。

医師の監修のもとに、一般医療機器として医療機関でも使用されている 医療用弾性ストッキング 【一般医療機器】 なら、なお安全・安心でしょう。

テルモから市販されている圧迫ストッキング「ハイソックス ジョブストライトウェア 」は、医療用弾性ストッキングの製造技術を応用した段階的圧力設計により、脚に適正な圧力が加わるようになっている。このジョブストライトウエアには、ハイソックスタイプの他にパンストタイプ、ひざ下タイプがある。

足首の太さに合う履き心地の良いものを

メーカーによって多少の違いはあるようですが、サイズはおおむねS、M、L、LLの4段階が用意されていて、足首の太さに合わせて、あるいは靴を選ぶ時の要領で足のサイズに合わせて選択できるようになっています。

弾性ストッキングの形状としては、膝下までのメディカルソックス 医療用 のような「ハイソックスタイプ」と太ももまでの「ストッキングタイプ」、さらにはお腹まですっぽり包み込むように作られている「パンストタイプ」に分かれています。

いずれのタイプも血行促進効果はほぼ同じようですから、履き心地の良いものを選ぶといいでしょう。日勤なら日中、夜勤時はその勤務中といった具合に、むくみの出やすい時間帯に着用するのが理想です。

ただし看護師さんによっては決められたユニフォームなどの関係から、勤務中は着用できない方もいるでしょう。その場合は、就寝中に着けることを考え、昼間用よりも圧を少し弱くしてある「夜間用」を選ぶといいでしょう。

夜間、就寝中用も着用して血行促進を

その夜間用として、最近は夜用揉まれるサポーターというものがあります。その名の通り、指圧の効果と温感作用が血行をよくしてふくらはぎの筋肉をほぐし、寝ている間に足のむくみ・疲れ・冷えを解消してくれるすぐれものです。

また、就寝前に足の裏にペタッと貼って一晩寝れば、目覚めた時に「むくみもスッキリ」という足リラシートシルク混 磁気メディカルサポーター 足裏用 などを活用するのも、立位時のむくみの緩和にはいいようです。

取材で話を聞かせていただいた看護師さんのなかには、就寝前に、1日の終わりの足のケア用にアレンジされたHP ナチュラルアロマケアマッサージオイルでマッサージして、アロマのリラックス効果とむくみ改善効果の二つを手にしているという方もいらっしゃいました。

塩分を摂りすぎていませんか

なお、むくみが出やすい方は塩分(食塩)のとりすぎということはないでしょうか。最近はコンビニのお弁当類やカップヌードルなどの減塩も進んでいます。こちらを参考に、減塩も併行して行うのもいいのではないでしょうか。

「減塩なんて自分には関係ない」と若い方は思いがちだろうが、長年の塩分(食塩)の摂りすぎが高血圧につながる。減塩目標は1日食塩摂取量6g。厚生労働省は食品メーカーと協力して、カップ麺やコンビニ弁当など減塩食品を広める取り組みをスタートさせたことを紹介する。

むくみが続くときは
医師や専門コンダクターに相談

足のむくみは下肢静脈瘤のサインということもあります。あるいは腎疾患や心疾患などによる循環障害が影響していることも考えられます。

まずは市販の弾性ストッキングを購入して1週間ほど着用してみるといいでしょう。それでも思ったほどの効果を実感できなかったり、むしろ悪化してきているように感じられる場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。

その際は、まず内科を受診して腎疾患や心疾患のような全身性の疾患がないかどうかを確認してもらい、明らかに静脈が原因と分かれば血管外科へと進むのがいいようです。

弾性ストッキング・コンダクターの資格変更

あるいは弾性ストッキングに関することなら、日本静脈学会認定の「弾性ストッキング・コンダクター」(2022年4月以降は「弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターに資格変更)に相談するのもいいでしょう。

弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターは、術後などの入院患者にみられる肺血栓塞栓症の予防に弾性ストッキングが保険認可された2004年頃より増え始め、全国の医療機関を中心に2020年3月の時点で3114人いるようです。

数としてはまだまだですが、あなたの勤務先にこのコンダクターがいれば、市販のものについてもサイズの決め方やハイソックスタイプがいいのか、パンストタイプなのかなど、一度相談してみてはいかがでしょうか。

弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターの資格認定対象者には看護師も含まれます。新たにこの認定資格取得を考えている方は、コチラを参照してください。

なお、足のむくみを軽く考えていると下肢静脈瘤のサインだったということも珍しくないようです。この下肢静脈瘤の症状チェックリストなどに関心のある方はコチラの記事を参考にしてみてください。

長時間立ちっぱなしでいることの多い看護師は、足のむくみに悩まされることが珍しくない。が、ただのむくみと軽視していると、下肢静脈瘤が進行してだるさや痛みを自覚するようになってくる。そうならないための予防策を、運動と食事の面からまとめてみた。