10秒間まばたきせずに目を開けていられないなら「ドライアイ」を疑って!




スマートフォン

スマホやパソコン疲れにより、
ドライアイが世代を超えて増加

パソコンやスマートフォン、あるいはテレビの画面を長く見続けていると、「目が乾いた感じがしてショボショボしてくる」「ゴロゴロした異物感が出てくる」「物がかすんで見えてくる」といった経験はないでしょうか。

このような症状を自覚した時は、10秒間まばたきをせずに目を開けていられるかどうかチェックしてみてください。

「10秒の間、目を開け続けていられずついまばたきをしてしまうようなら、あなたはドライアイの可能性がありますね」
目の乾燥感を訴えて受診した私に、かかりつけの眼科医はそう断言しました。

ドライアイは加齢現象の一つと聞いたことがあります。
それだけに、「えっ、まだ私、そんな歳でもないのに……」と気落ちする私を慰めるように、最近のドライアイ事情や対処法についてていねいに説明してくれましたので、そのポイントを紹介したいと思います。

ドライアイのセルフチェック表
5項目以上該当したら眼科受診を

最近では、高齢者だけでなく、若者や働く世代を中心にドライアイが増えていて、国内の潜在患者は2000万人を優に超えると推計されているそうです。

加齢変化として説明できない世代にドライアイが増えている主な原因は、仕事でパソコンなどのVDT(Visual Display Terminals)機器を使う人や、携帯ゲームなどに夢中になりスマートフォンのディスプレイを長時間見つめている人が増えていることにあります。

また、エアコンにより室内の環境が乾燥しがちなこと、およびコンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレンズの使用もドライアイの増加に影響しているそうです。

これらの要因に該当する方で、眼を開けた状態で10秒間まばたきを我慢できないうえに、目の疲れや乾燥感、痛み、さらには見えにくさを感じるようなら、ドライアイを疑って一度眼科医の診察を受けることをおすすめします。

ちなみに、次の表で自覚症状をセルフチェックしてみるのもいいでしょう。
5項目以上にチェックが入るようなら、ドライアイの可能性があります。

チェック ドライアイ!
・次の項目で該当する症状はいくつあるでしょうか?
□目が疲れる
□目が乾いた感じがする
□ものがかすんで見える
□目に不快感がある
□目が痛い
□目が赤い
□目が重たい感じがする
□涙が出る
□目がかゆい
□光を見るとまぶしい
□目がゴロゴロする
□めやにがでる

(引用元:日本眼科学会WEBサイト

1時間に10分間は
ディスプレイから目を離す

ドライアイは、目の表面を潤している涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質の質が低下する、つまり涙に含まれている脂分(あぶらぶん)や水分が少なくなり、目の表面が傷つきやすくなっている状態です。

涙は、目の表面を潤すと同時に、角膜や結膜の細胞に栄養分を送り届けるという非常に重要な役割をしています。

そのため、ドライアイの状態をそのまま放置していると、失明ほどの深刻な事態に陥ることはないものの、結膜や角膜が炎症を起こしたり傷ついたりして視力が低下することがある、といった説明を受けました。

そのうえで、ドライアイを予防、あるいはさらに進行させないためには、VDTなどの作業中やスマートフォンなどのディスプレイを見ているときは、1時間に少なくとも10分ほどはディスプレイから目を離し、軽く目を閉じたり、窓の外に目を向けて遠くを眺めるなどして、目を休ませてあげるように言われました。

加湿器や加湿用メガネで
室内と目の保湿を

また、ドライアイはその名の通り「ドライ(dry)」つまり乾燥していることが原因ですから、目の保湿をはかることも大切です。

特に、冷房にしても暖房にしても、エアコンを使用していると、どうしても室内が乾燥しがちです(最近は、乾燥しないエアコンもあるようですが……)。

加湿器を設置して部屋全体を加湿することに加え、たとえば卓上 アロマ加湿器 などをパソコンの脇に置くと、加湿に加えてアロマによるリラックス効果も目を癒してくれます。

また最近では、ドライアイに悩む人が多いからでしょうか、目の保湿をはかることを目的に作られたドライアイ専用のメガネも各種市販されています。

その一つ、ドライアイ用 メガネ アイキュア + パソコン用 は、メガネのフレーム内に保水パックをセットし、その保水パックに水を入れてメガネをかけていると、フレーム内の保湿が保たれて目を乾燥から守ってくれるというスグレモノです。

加えてこのメガネには、ディスプレイから放たれるまぶしくてエネルギーの強い光、つまりブルーライト(青色光線)を効果的にカットしてくれる特殊なレンズが使われています。
ブルーライトから目を保護してくれるうえに、紫外線をカットする機能も兼ね備えていますから、サングラスとしても使えます。

また、花粉症のシーズンになると目がショボショボする方は、メガネのサイドガードがゴーグルのように機能して花粉の侵入を減らす効果も期待できますから、通勤に、また訪問看護師さんなら訪問時にも使えて、1つ持っていると何かと便利なメガネです。

ホットアイマスクや目薬は
眼科医に相談のうえ使用する

なお、目の疲れにとホットアイマスクを使いたいところですが、目が痛い・かゆい・赤いといった症状があるときは、炎症が起きていることも考えられますから、眼科医の診察を受けて問題ないことを確認したうえで使用することをおすすめします。

また、市販の「ドライアイ用」をうたった目薬についても、防腐剤がかえって刺激となり、症状が悪化することもありますから、こちらも眼科医に相談してから使用するなり、処方してもらうなりした方が安心です。