看護師の「5月病」「6月病」は早めの対策を




ストレス対策を

念願の看護師になれたのに
やる気が出ない、寝つけない

新年度が始まって、早いもので1か月余りが過ぎました。
幼い頃から目標にしてきた看護師になって、あるいは念願だった希望の職場に異動できて、さらには管理職に昇進して、始めはやる気満々で仕事に向き合っていたのに、5月の連休が明けた頃から、なんとなく気持ちが落ち込んで元気が出ない、思考が停止して仕事に集中できない、といったことはないでしょうか。
もしそうなら、あなたは「5月病」や「6月病」かもしれません。

あるいは、新人の看護師さんであれば、入職直後から続いていた研修が終わり、担当部署に配属されて、いよいよ看護師として動き始めた頃でしょうか。
やっと現場で、一人の看護師として患者にかかわることになったのに、こころが重く、やる気が出ない。疲労感も強く、夜になり床に就いてもなかなか寝つけない――。
こんな状態の看護師さんも「5月病」や「6月病」が疑われます。

看護はストレスが多い仕事
それだけに早めのセルフケアを

5月病も6月病も俗名で、正式の病名ではありません。
新しい環境にうまく適応できないでいる自分に物足りなさを感じたり、慣れない人間関係にプレッシャーを感じていたりすると、そのつらさがこころやからだの症状となって現れる状態を総称して、こう呼んでいるのです。
医学的には「適応障害」の一種と考えられています。

5月病も6月病も「うつ病」とよく誤解されます。実際、うつ病と説明している記事もあったりしますが、始まりはうつ病ではありません。
ただ、看護はストレスの多い仕事です。看護職を対象に実施された全国規模の調査では、「看護職の約7割が仕事にストレスを感じている」との結果が報告されているほどです。

それだけに、5月病や6月病を「誰でも経験することだから」などと軽視して、何の手も打たずにいると、症状が長引いてうつ病に進展してしまうことがあります。
そうならないためにも、早めにセルフケアに取り組むことをおすすめします。

まずは自分でできる
無理のないストレス対策から

もうおわかりのように、5月病も6月病もストレス性の疾患です。
人間関係を含む新しい環境にうまく適応しようと、自分なりに頑張っているのになかなか周囲についていけない。そのことに過剰な焦りを感じて落ち込んでいるうちに、そのストレスがたまっていき、からだやこころに過分な負担をかけることになるわけです。

ですから、まずは手始めに、その焦る気持ちを紛らわすためにも、自分でできるストレス対策に取り組んでみることをおすすめします。

自らスポーツをする、あるいは観戦するのもいいでしょう。好きな音楽を聞くことや、本を読むことに没頭する、あるいは美味しいものを食べたり、飲み過ぎない程度にお酒を楽しむのも、いい気晴らしになるはずです。
どうにも我慢ならないイライラは、叫びの壷 を使って大声で叫んだりすると気持ちがすっきりして、いいストレス発散になります。

看護師さんのセルフケアとしてのストレス対策については、これまで、とりわけビジネスパーソンの間で人気が高まっている坐禅大人のぬり絵に没頭することなどを紹介してきました。うつ病への進展を防ぐには、日々の食生活を見直してみることも大切です。

「ぐっすり眠りたいから」と
眠剤に頼る前に

5月病や6月病には、「なかなか寝つけない」「熟睡できない」といった睡眠トラブルがつきものですが、睡眠対策で強調したいのは、安易に眠剤に頼らないということです。
先に紹介した看護職のストレスに関する全国調査では、回答者の8.3%が睡眠薬を、3.1%が精神安定剤を常用しているとの結果が出でいます。
しかし、看護師さんには改めていうまでもないでしょうが、医薬品の眠剤には、習慣性や依存性というやっかいな副作用がつきものです。

そこで、睡眠薬などに頼る前におススメしたいのが、ストレスからのリラックス効果や睡眠の質を改善する効果が期待できる機能性表示食品の活用です。

数あるなかで最近登場した機能性表示食品のからだ想い ピースナイトは、日本人の食生活には欠かせない「醤油」でお馴染みの食品会社、キッコーマンが開発したものです。
ストレスによる気力低下の緩和が期待できる「GABA(ギャバ)」と、目覚めた時の疲労感の軽減効果が期待できる「テアニン」の二つの成分(いずれも睡眠・休息アミノ酸)を、日本で初めて主成分にしていますから、
「ストレスから床に就いてもなかなか寝つけない」
「睡眠中に何度も目が覚めてしまう」
「目覚めはしたものの朝から気持ちが重い」
という症状に心当たりのある方は、是非一度試してみられてはいかがでしょうか。

看護コンサルテーションで、
仕事に向き合う姿勢の見直しを

看護現場で取材を続けて20年余りになりますが、この間には、5月病や6月病に陥り、立ち止まっている何人もの看護師さんに出会ってきました。

そのなかには「私には看護師は無理だった」と諦めて、臨床を離れてしまった方もいます。「この病院が向いていないのだと思う」とか「今の職場の人間関係から抜け出したい」などと、別の職場へ移った看護師さんもいました。

立ち直りのきっかけは、人に聞いてもらったこと

ですが、圧倒的に多いのは、その職場に踏みとどまり、見事に立ち直って看護師として仕事を続けておられる方々です。彼女たちに話を聞いてみると、立ち直るきっかけで圧倒的に多かったのは、「つらいということを人に話して、聞いてもらった」ことでした。

5月病や6月病と思われる状態に陥ったときに、やる気が出ない、こころがすっきりしないなど、自分がストレスに負けそうな状態にあることを相手に打ち明けて、話を聞いてもらったわけです。そのときの相手としては、プリセプターのような職場の先輩看護師さんもいれば、学生時代の友人、知人など、いずれもその人にとって「信頼のおける人」でした。数は少ないものの、両親などの家族に相談したという看護師さんもいました。

リエゾン精神看護専門看護師のコンサルテーション

人に相談して立ち直られた看護師さんのなかには、相談相手に、リエゾン精神看護専門看護師やリエゾンナースとして活動している方を選んだケースがかなりの数にのぼりました。
精神看護領域の専門看護師さんが不在の病院では、自分の担当領域の専門、あるいは認定看護師さんに相談してみたという方もいました。

いずれにしても専門・認定看護師に相談した彼女たちは、「看護コンサルテーションを受けて、自分の看護への思いを改めて振り返ってみたことがよかった」とか、「看護師としての患者や医療チームの仲間との関係の持ち方についてアドバイスをいただいたことが立ち直るきっかけになった」と語ってくれています。

単なるカウンセリングを受けたいのであれば、相手は院内にいる心理職やカウンセラーでもいいのでしょう。しかし「やはり看護師という職業上の悩みは独特ですから、看護という仕事そのものをよく知っている方に聞いてもらうのがいい」ようです。

なお、看護コンサルテーションについては、精神看護専門看護師として総合病院でリエゾン精神看護活動を行っている平井元子さんの近著『リエゾン―身体(からだ)とこころをつなぐかかわり  (仲村書林)が参考になります。
また、以下の記事を読んで参考にしていただけたら嬉しいです。

看護をしていると、患者のこころのケアに行きづまったり同僚や医療チームにおける人間関係に問題を抱えたりと、メンタル面のケアに悩むことがあるのでは? そんなときはコンサルテーション手法による精神看護専門看護師やリエゾンナースの手を借りては……。