退院支援に活用したい退院当日の訪問看護
医療ニーズの高い患者や人生最後の数日を自宅で過ごしたいと望む患者の退院支援に、「特別訪問看護指示書」を活用して、退院当日から訪問看護を受けるようにすると、患者の不安の軽減につながり、在宅への移行がスムーズになる。同時に、再入院の予防にもなるという話をまとめた。
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医療ニーズの高い患者や人生最後の数日を自宅で過ごしたいと望む患者の退院支援に、「特別訪問看護指示書」を活用して、退院当日から訪問看護を受けるようにすると、患者の不安の軽減につながり、在宅への移行がスムーズになる。同時に、再入院の予防にもなるという話をまとめた。
「過労死防止法」の施行から5年になるのを受け、過労死や長時間労働への関心が高まっている。たとえば訪問看護における移動時間は労働時間として扱われるのかどうか。移動時間が労働時間として認められず労災扱いにならなかった過労死の報道をきっかけに、考えてみた。
退院後の生活をイメージしてもらおうと、退院支援の一環として試験外泊を行うケースが増えている。その際、訪問看護を利用することができる。1回の入院につき1回、あるいは特例として2回のケースもある。利用は進んでいないようだ。その辺の話を訪問看護師に聞いた。
医療保険対応の訪問看護には「1日1回、週3日まで」の利用枠がある。患者の病気や状態によっては、この枠を超えて週4日以上、最長で28日利用できる場合がある。その際必要になる「特別訪問看護指示書」や対象となるケースについてまとめた。
退院支援担当看護師と訪問看護師は同じ看護職として仕事はわかり合っていると考えがちだ。だがそうでもないようだ。連携に際しては、訪問看護について知りたいことがあると聞き、そのお手伝いができればと、まずは訪問看護の利用に必要なことをまとめてみた。
病院勤務の経験しかない看護師が退院前や退院後の訪問指導に取り組む際に気になるのは、訪問マナーではないだろうか。やはり好印象を与え、その後の患者サイドとの信頼関係につなげたい。ということで、気後れすることなく患者宅を訪問するための基本をまとめてみた。
「かかりつけ薬剤師・薬局」制度がこの4月からスタートしている。この制度により、医師から指示を受けたかかりつけ薬剤師が患者宅に出向くことができるようになり、訪問看護師との連携が必須となる。どう連携していくのがいいのか。この先の課題となろう。