
降圧薬の服薬指導で忘れずに伝えたいこと
薬と飲食物には相性の悪い組み合わせがあり、せっかくの薬も逆効果になることもある。その一例として、降圧薬のなかのカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュース(その加工品も)を紹介。服薬指導の大切さを再認識していただければとの思いも込めて書いてみた。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
薬と飲食物には相性の悪い組み合わせがあり、せっかくの薬も逆効果になることもある。その一例として、降圧薬のなかのカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュース(その加工品も)を紹介。服薬指導の大切さを再認識していただければとの思いも込めて書いてみた。
地域包括ケアシステムの時代にあって「かかりつけ医」との協働がさまざまな場面で欠かせなくなっているが、そもそも「かかりつけ医」は「主治医」とどう違うのか。日本医師会がスタートさせている研修制度に「かかりつけ医機能」の答えを探してみた。
高齢になると複数の疾患の治療を受け、複数の薬の処方を受けることが多くなる。このようなときに「ポリファーマシー」対策が求められる。問題にすべきは薬の数ではない。複数の薬を服用することにより起こる有害事象や服薬ミス、服薬アドヒアランスの低下をどう防ぐか……。
在宅で家族の介護を続けている介護者に一時休息してもらおうと、介護保険はショートステイというサービスを設けている。ただし医療的管理が必要な患者はショートステイの対象外となる。そんなときに医療保険で利用できる「レスパイト入院」について書いてみた。
骨粗鬆症リエゾンナース、正式には骨粗鬆症マネージャーの看護師さんと話す機会があった。超高齢社会のこの国にあって要介護や寝たきりにつながりやすい骨折予防に骨粗鬆症対策は重要だ。骨折のリスク管理を中心にとするその役割について彼女の話をもとにまとめた。
オーストラリアで50年ほど前に誕生した「ダイバージョナルセラピー」が、高齢者施設で働くプロの間で人気と聞く。そのキー概念は「自分らしく」「よりよく生きる」「独自性と個性の尊重」等々。楽しみながら生き生きと暮らす手助けをすることが脳の活性化効果も……。
日本褥瘡学会学術集会で「薬剤誘発性褥瘡」という言葉を知ったと話す友人に触発され詳細を調べた。結果、言葉自体は知らなかったが、鎮静薬による過鎮静の弊害として褥瘡ができるという話だとわかり一安心。高齢者に特徴的な薬剤有害事象として認識を高めていただきたい。
身体疾患による高齢入院患者の混乱は認知症と判断しがち。だが、むしろ多いのはせん妄で発生頻度は30%とされる。厚労省研究班による「一般医療機関における認知症対応のための院内体制整備の手引き」を参考に、せん妄のリスク確認のためのアセスメントについてまとめた。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及が進まない原因の1つに、日本人の心性に馴染みにくいことがある。この点を重視した日本老年医学会が、日本人らしさを尊重したACP実践のための提言をしている。真意を語りにくい忖度文化も、ACPに影響!?……。
病気や老化の元凶として従来の「酸化」に代わり関心の高い「糖化」。そのキーワードが「AGE」つまり終末糖化物質だ。「こげつき物質」とも呼ばれ、たんぱく質と糖が加熱されて結びついた物質で体内で血管や骨、筋肉などを脆くさせる、という話を書いてみた。
加齢に伴い「口から食べる」ことが難しくなると、人工的に栄養補給しても認知機能の低下やフレイルを招きやすい。これには、嚥下による咽頭への刺激がなくなり、新陳代謝の調整をしている甲状腺ホルモンの分泌が低下することが関係している、という話を紹介する。
糖尿病患者の自己管理や診療用に作成された「糖尿病連携手帳」。最新版では患者の「より豊かな暮らし」のための工夫が随所に見られる。連携の輪にケアマネジャーが加えられたのもその一つ。糖尿病患者の高齢化を反映したものだが、退院支援にも是非活用したい。
医療現場には経腸栄養や輸液などのチューブやラインが各種混在している。そこで使われるコネクタの誤接続による医療事故を防止しようと新規格コネクタへの切り替えが、まず経腸栄養コネクタから行われる。新規格製品から旧規格製品への移行時期の注意点をまとめた。
身体拘束を防ぐ取組みについては、国による「身体拘束ゼロへの手引き」よりも日本看護倫理学会の「身体拘束予防ガイドライン」がより実践的と評価され、医療現場はもとより介護現場でも活用する施設が増えていると聞く。何がどう実践的なのか、改めて見直してみた。
3か月ほど前の透析中止問題の影響が、胃瘻による人工栄養を続ける患者にも及んでいる。自分にも胃瘻を中止して自然にゆだねる選択があるのではないか――。そんな意向を伝えられたときにどう応じたらいいのかを、日本老年医学会のガイドラインを参考にまとめてみた。