入院中の「排尿自立支援」を外来で継続を
これまで保険適用は入院患者に限られていた尿道留置カテーテル抜去後の排尿自立支援が、2020年度診療報酬改定により、退院後も外来で継続可能となった。所定の研修を修了した看護師を含む排尿ケアチームによる包括的ケアであること等、その要件をまとめた。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
これまで保険適用は入院患者に限られていた尿道留置カテーテル抜去後の排尿自立支援が、2020年度診療報酬改定により、退院後も外来で継続可能となった。所定の研修を修了した看護師を含む排尿ケアチームによる包括的ケアであること等、その要件をまとめた。
加齢に伴い体力や気力が低下し、「フレイル」状態に陥るのを防ごうと、2月1日を「フレイルの日」と制定。国は新年度から75歳以上を対象に「後期高齢者の質問票」によるフレイル健診を始める。要支援・要介護者を増やさないためにフレイル対策の強化は待ったなしだ。
悩む人の多い便秘。対策のポイントは腸内環境の改善だ。善玉菌である乳酸菌などを多く含むヨーグルトを摂るのが手っ取り早い方法だが、ヨーグルトが苦手という方には朗報といえる商品、「ゆずちゃんゼリー」が高知県馬路村と高知大学医学部の共同研究で商品化された話を。
救急車を頼むほどではないが自力での通院が困難な患者を支援しようと、看護師が同乗する「ナースカー」の取り組みが広がっている。高齢ドライバーによる交通事故の急増により運転免許の返納を求める声が高まるなか、通院手段を奪われる高齢患者の救済策としても注目される。
オランダ生まれの「認知症カフェ」が日本では、世界でまれに見るスピードで増えているが、その大半は地域で開催されている。認知症カフェが病院内にあれば、診断後早期からの適切な支援により病気の進行を遅らせることもできるのではないか――。当事者のそんな声を紹介する。
「健康食品」とか「サプリメント」という言葉が巷で躍っているが、実はそこには法律上の定義も基準もない。ただ、通常健康食品として扱われているもののなかには、安全性や健康への効能に関する基準を国が定めている3種類の「保健機能食品」があるという話を書いてみた。
ACPの対象で圧倒的に多いのは高齢者だ。高齢者の医療・ケアを専門領域とする日本老年医学会は、先に「ACP推進に関する提言」と併せ、提言に沿った実践例を集めた「ACP事例集」を発表。そこにはよく遭遇しそうな10事例が紹介されている。
栄養療法は医療の基本であり看護の基本でもある。高齢者のサルコペニアやフレイルの問題に加え、低栄養状態が治療に支障をきたすこともあり、栄養療法に関心が高まっている。そんななかNST専門療法士の資格取得に挑む看護師が増えている。そのための準備等をまとめた。
地域包括ケアシステム構築の要は、医療・介護・福祉領域のあらゆる現場で活躍する看護職同士の連携であろう。この看看連携体制づくりに厚労省が病院看護管理者向けに策定した手引きを紹介。今直面している課題が院内だけの問題でないと認識することが出発点となる。
「若いあなたにはわからない」との高齢患者の言葉に触発され「高齢者疑似体験」に挑戦した28歳の看護師が身をもって体感したことを紹介。「できていることは極力自分で、手助けは最小限に」というケアの原則を守ることが、高齢者の尊厳遵守になると実感したとのこと。
高齢患者の診療場面でよく課題になる「せん妄」については、早い段階でリスクに気づき、直ちに予防的ケアを行えば発症や重症化を防止できることがわかっている。そのための予防的取り組みとして、最近注目されている「DELTAプログラム」について、概要と活用法をまとめた。
高齢になると複数の疾患の治療を受け、複数の薬の処方を受けることが多くなる。このようなときに「ポリファーマシー」対策が求められる。問題にすべきは薬の数ではない。複数の薬を服用することにより起こる有害事象や服薬ミス、服薬アドヒアランスの低下をどう防ぐか……。
在宅で家族の介護を続けている介護者に一時休息してもらおうと、介護保険はショートステイというサービスを設けている。ただし医療的管理が必要な患者はショートステイの対象外となる。そんなときに医療保険で利用できる「レスパイト入院」について書いてみた。
骨粗鬆症リエゾンナース、正式には骨粗鬆症マネージャーの看護師さんと話す機会があった。超高齢社会のこの国にあって要介護や寝たきりにつながりやすい骨折予防に骨粗鬆症対策は重要だ。骨折のリスク管理を中心とするその役割を彼女の話をもとにまとめた。
オーストラリアで50年ほど前に誕生した「ダイバージョナルセラピー」が、高齢者施設で働くプロの間で人気と聞く。そのキー概念は「自分らしく」「よりよく生きる」「独自性と個性の尊重」等々。楽しみながら生き生きと暮らす手助けをすることが脳の活性化効果も……。