
入退院支援に地域連携パスを活用する
医療計画に地域連携パスが組み込まれてもうかなり経つが、普及はいまいちと聞く。退院支援や退院調整にパスを活用すれば、直面しがちな課題もクリアできるのだが……。と言っても一人でできるものではない。まずはその必要性を共有するために基本的なことをまとめてみた。
超高齢化時代の今、病院でも地域でもさらなる活躍が期待される看護職の方々のワーク&ライフ両面から「看護力アップ」を応援するサイトです。
医療計画に地域連携パスが組み込まれてもうかなり経つが、普及はいまいちと聞く。退院支援や退院調整にパスを活用すれば、直面しがちな課題もクリアできるのだが……。と言っても一人でできるものではない。まずはその必要性を共有するために基本的なことをまとめてみた。
薬と飲食物には相性の悪い組み合わせがあり、せっかくの薬も逆効果になることもある。その一例として、降圧薬のなかのカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュース(その加工品も)を紹介。服薬指導の大切さを再認識していただければとの思いも込めて書いてみた。
慢性心不全は急性増悪を繰り返すものの、最期には比較的急速な経過をとるという特徴があり、ACPのタイミングを計りにくい。このACPの進め方について、国立循環器病研究センターの循環器緩和ケアチームに参加する高田弥寿子氏が指摘する留意点を紹介する。
「自己効力感」、つまり自分に自信をもって行動を起こす力を高めるアプローチが今、求められている。課題に直面したとき「自分はできる」とポジティブに受け止めて行動に移すことができる力が高い状態にあれば、病気も回復に向かうという考え方を書いてみた。
骨粗鬆症リエゾンナース、正式には骨粗鬆症マネージャーの看護師さんと話す機会があった。超高齢社会のこの国にあって要介護や寝たきりにつながりやすい骨折予防に骨粗鬆症対策は重要だ。骨折のリスク管理を中心にとするその役割について彼女の話をもとにまとめた。
病気や老化の元凶として従来の「酸化」に代わり関心の高い「糖化」。そのキーワードが「AGE」つまり終末糖化物質だ。「こげつき物質」とも呼ばれ、たんぱく質と糖が加熱されて結びついた物質で体内で血管や骨、筋肉などを脆くさせる、という話を書いてみた。
「2018年版厚生労働白書」は、病気や障害をもつ人の「治療と仕事の両立」の課題を提起している。過半数の人は「両立は困難」と考えている。支援する立場にある人はお互い様の精神で助けたいと思うものの、支え方がわからず支援を躊躇。職場環境が未整備との課題もある。
高齢化の進行に伴い心不全患者が急増している。進行が速く、急速に悪化して突然死することもあるうえに、患者は呼吸苦という最も激しい苦痛を体験する。WHOの調査ではがん患者以上に緩和ケアニーズが多いとされる心不全患者の緩和ケアについて現況をまとめた。
糖尿病患者の自己管理や診療用に作成された「糖尿病連携手帳」。最新版では患者の「より豊かな暮らし」のための工夫が随所に見られる。連携の輪にケアマネジャーが加えられたのもその一つ。糖尿病患者の高齢化を反映したものだが、退院支援にも是非活用したい。
医療現場には経腸栄養や輸液などのチューブやラインが各種混在している。そこで使われるコネクタの誤接続による医療事故を防止しようと新規格コネクタへの切り替えが、まず経腸栄養コネクタから行われる。新規格製品から旧規格製品への移行時期の注意点をまとめた。
2018年度の診療報酬改定で地域包括ケア病棟の役割を評価する点数設定が行われ、算定病院が急増している。そもそもこの病棟の目的は在宅復帰にある。60日間を限度とする入院期間中にその目的を達成するには、退院支援を担う看護師の力量に期待がかかる。
褥瘡アセスメントをはじめとする褥瘡マターは、とかく皮膚・排泄ケア認定看護師に頼ってきたが、2018年度診療報酬改定で新設された入院時支援加算の算定要件に絡み、他人任せではいられなくなったという方もいるだろう。そんな方のためにポイントをまとめた。
日本高血圧学会が5年ぶりに改訂した「高血圧治療ガイドライン2019」を公表した。高血圧の基準値は据え置くも、降圧目標値は10㎜Hg引き下げた。患者には生活習慣の徹底改善が求められる。その第一歩となる減塩目標も、男女とも1日6g未満と厳しくなる。
週刊誌報道をきっかけに「超加工食品」の健康リスクを指摘する情報が患者を動揺させている。鵜呑みにしないで、「超加工食品とは」とどのような食品なのかを知るとともに、情報のおおもとを知り、真偽のほどを自ら確認したうえで患者指導に当たる必要があろう。
わが国には530万人のCOPD患者がいると推定される。肺機能の低下による全身の酸素不足からQOLが低下し、要介護状態に陥りやすい病気だが認知度は低い。患者は呼吸苦に見舞われるが、その緩和に看護師らによる呼吸リハビリテーションが期待されている。