看護師の身だしなみとしてのニオイ対策




バスタイム

自分が発している口臭・体臭を
かざすだけでチェックできる

汗や尿、吐く息などのニオイは、体調の変化や異変をキャッチする重要なサインです。
そのため看護師さんは、患者の身体から出ているニオイの変化については、貴重なアセスメント情報の一つとして敏感に感じ取っていることと思います。

でも、どうでしょう。患者の身体から出るニオイの変化は敏感に察知できたとしても、自分自身のニオイとなると自覚することはなかなか難しく、また他人からも注意を受けにくいものです。

それだけに、気づかないままに自分が発しているニオイで周りの人に不快な思いをさせている……、といったこともないとは言いきれません。
極端な言い方をすれば、「スメルハラスメント」の加害者にもなりうるということです。

幸いなことに最近では、気になる自分の口臭や体臭を手軽にチェックできる「ニオイ見える化チェッカー Kunkun body(クンクン ボディ)」という製品が売り出されています。

今やまさに汗ばむシーズンの到来です。
今回は、このニオイチェッカーを使えば、気になる口臭や身体の部位4か所のニオイの強弱を数値として確認できるという話をまとめておきたいと思います。

汗臭さ・ミドル脂臭・加齢臭の程度が
スマホ上に表示される

ニオイチェッカー「Kunkun body」でニオイをチェックできる部位は、「くち」「あたま」「耳のうしろ」「わき」「あし」の5か所です。

「くち」は、ニオイチェッカーをかざすだけで口臭をチェック。
その他「あたま」などの測定部位4か所については、気になる部位にニオイチェッカーをかざし、肌から1㎝ほど離した状態でチェッカーのスタートボタンを押すだけ。
十数秒ほどで、「汗臭さ」「ミドル脂臭」「加齢臭」の3大体臭をスマホアプリ上でチェックでき、記録として残すこともできます。

この場合、スマホに表示されるのは、3大体臭それぞれの程度と、3つのニオイを合わせた全体としてのニオイの強さに加え、たとえばこんなメッセージが追加表示されます。
「汗臭さが比較的強いようです。
定期的に汗を拭き、制汗剤(デオドランド)を使用しましょう」

男性だけでない、女性も
「ミドル脂臭」対策を忘れずに

ところで、3大体臭の一つである「ミドル脂臭」とは、使い古した食用油のような脂っぽいニオイのことです。これまでは、一般にミドル世代と呼ばれることが多い30代半ばから40代の男性に特有のニオイだと説明されてきました。

しかし最近では、男性だけでなく女性においても、このミドル脂臭が発生する場合のあることが確認されています。特に女性ホルモン(エストロゲン)の減少が始まり、そろそろ更年期になろうかという世代に多いようです。

ミドル脂臭は、皮膚表面の常在菌が分解して発生する「ジアセチル」と呼ばれる成分と皮脂とが混ざり合うことで発生すると考えられています。
皮脂は、皮膚や髪の潤いを保つためには欠かせないものです。
しかし多すぎるとニキビの原因となり、ニオイの元ともなるというわけです。

ですからミドル脂臭対策としては、このニオイの元になる皮脂がたまらないように、殺菌剤入りの薬用ボディシャンプーを使って、適宜、適度に洗い流すことが重要です。
同時に食生活の面においても、肉類のような動物性脂肪の多い食品に偏ることなく、野菜や果物などもしっかり摂って、栄養バランスのよい食事を心がけることが大切になってきます。

気になる「わきが汗臭」では
制汗剤のニオイに気をつけて

ニオイチェッカーで、からだのニオイをセルフチェックできるのは4か所ですが、なかでも看護師さんが日々患者ケアをしていて腕を上げ下げしたときにふと気になるのは、ご自身の「わき」のニオイではないでしょうか。

この、いわゆる「わきが汗臭」は、ニオイチェッカー本体を直接わきの下の素肌にかざさなくても、ユニホームの上からでも測定することができるようです。

測定結果によっては、制汗剤の使用をすすめられることもあるでしょう。
ただ、数ある制汗剤のなかには香りの強いものが数多くあり、時にその香りが患者に不快感を与えることがないとは言えません。

患者の病状によっては、その香りが吐き気や喘息様発作などを誘発するというリスクもあるでしょう。また意外なケースとして、偏頭痛持ちの患者では、かなりの高率で香水のような強いニオイが頭痛を誘発するとする報告もあると聞きます。

これらの点を考慮し、わきが汗臭対策としてまず取り組むべきは、こまめに汗を拭いたり、洗い流したりすることでしょう。
そのうえで、ニオイ菌の発生を抑えると同時に発汗を抑える効果も期待できる薬用 デオドラントクリーム などを薄くのばしておけば万全でしょう。

足のニオイ対策の基本は
同じ靴を連日履き続けないこと

取材を終えた後に看護師さんとおしゃべりをしていると、「わきのニオイ」とともに「足のニオイ」も「看護師としては結構切実な問題」だと話してくれます。
この足のニオイは、看護師さんに限らず働く女性の多くが気にしていて、「1日中履いていた靴を人前で脱ぐのは避けたい」と考えているようです。

足のニオイの原因としては、「毎日同じ靴を履きがち」であることがまずあげられます。
足の裏には多くの汗腺がありますから、どうしても汗をかきやすく、1日中同じ靴を履きっぱなしでいると、そこに湿気がこもって雑菌が繁殖しやすく、その雑菌が汗と混ざり、イヤなニオイを発することになりがちです。

このニオイ発生メカニズムを考えると、1日履き続けた靴を翌日も履くということはやめた方がいいでしょう。ナースシューズは最低でも2足用意し、1日履き続けたら翌日またそれを履くのではなく、十分乾燥させてから翌々日に履く、といったサイクルにすれば、ニオイの発生はかなり抑えることができるのではないでしょうか。

足の裏の古い角質や皮脂を取り除く

また、足の裏は、歩くときに体重がかかり物理的な刺激を受け続ける部位です。その刺激から皮膚を守ろうとする防御作用が働いて、からだの他の部位よりも角質ができやすく、そのぶん古い角質がたまりやすいという特徴があります。

たまった古い角質や皮脂は雑菌にとって格好のエサとなり、これがニオイの原因となります。
そのため、足の裏の古い角質を取り除く方法として、軽石やヤスリなどが好んで使われるわけですが、最近は、角質除去と共に足裏マッサージ(リフレクソロジー)の効果も期待できるフットグルーマーグラン ムーンライトに人気が集まっているようです。