看護師の二日酔いを未然に防ぐ3つの提案




看護師の二日酔い

送別会や歓迎会、入学や昇進祝い……、何かとイベントの多いシーズンズの到来で、お酒を飲む機会も普段より多くなるでしょう。
健康に関してはプロである看護師さんといえども、「夕べの飲み会で飲みすぎて頭が重い」「朝から気持ちがすっきりしない」といった状態で翌日の勤務に支障をきたす、なんてことも起こりうるのではないでしょうか。

そこで今回は、この時期特に気をつけていただきたい看護師さんの「二日酔い」について、未然に防ぐポイントを3点にまとめてみたいと思います。

自らのアルコール耐性を
飲む前に知っておこう

私たちがお酒を飲むと、通常は、飲んだアルコール分の90パーセント以上が、肝臓などで分解、解毒処理されます。
一方、全体の数パーセントとはいえ、処理されずに体内に残っているアルコールは、吐き出す息や尿といっしょに排出されます。
飲酒後の息や尿がアルコール臭くなるのはそのためです。
このへんのことは看護師のあなたならよくご承知のことと思います。

ところで、飲酒によりからだの中に送り込まれたアルコールを代謝処理する能力には、当然ながら個人差があります。
この個人差について、かつてアルコール依存症をテーマに取材した精神神経科の医師から、こんなアドバイスを受けたことがあります。

外国人に比べて日本人には、遺伝的にアルコールに弱い人が多いことが日米の共同研究で実証されていると言うのです。
「ですから、特に飲酒歴がまだ浅い若い女性で、たとえば父親がお酒にめっぽう弱いという方は、飲むなとはいいませんが、飲酒には慎重になったほうがいいですよ」

たとえば、お酒を飲むとすぐに顔が真っ赤になる人がいます。このタイプの人は、アルコールに弱いと自覚して、飲み方に気をつけた方がいいとの話でした。

幸いなことに最近は、このアルコール感受性遺伝子を分析して、「適正飲酒」と「アルコール関連の健康リスク」を、郵送法による遺伝子検査、アルコール感受性遺伝子分析キットでチェックできるようになっています。
申し込むと送られてくる検査キット内の専用綿棒を使って口腔粘膜を採取し、それを送り返すと、通常2~3週間で結果レポートが送られてきます。

自宅に居ながらにして簡単に検査できますから、「どうも自分はアルコールに弱いようだ」などと気になる方は一度調べておかれるといいでしょう。

「つい飲み過ぎてしまった」
ときへの備えを忘れずに

看護師さんは精神的にも肉体的にもストレスの多い毎日でしょうから、アルコールがストレス解消に欠かせないという方も珍しくないと思います。
それだけに、この時期増えるであろう歓送迎会のような気の置けない仲間との飲み会では、気分がよくなって、ついつい飲み過ぎてしまうということもあろうかと思います。

とはいえ、翌日はすっきりした気持ちで患者の前に立っていただきたい――。
そのためにはやはり、飲み会などに出かける際には、厚生労働省がかねてから推奨している「適正飲酒」ということを頭のどこかに入れておきたいものです。

この「適正飲酒」については、アルコール健康医学協会が広く一般に普及させたいとの考えから、より具体的に「適正飲酒の10か条」としてまとめ、公表しています。
そのなかで、二日酔いを防ぐ観点から、看護師のあなたにとりわけ注目していただきたいのは、第2条にある「食べながら、適量範囲でゆっくり」飲むことです。

お酒飲みといわれる人のなかには、ものを食べるとお酒がおいしくないからと、何も食べずにひたすら飲み続ける人がいます。一見、大人の飲み方のように思われるかもしれませんが、決して勧められる飲み方ではありません。

適度におつまみを口に運びながら、同席者との会話も楽しみつつ、ゆっくり飲むのが、悪酔いや二日酔い防止には大切です。
そのおつまみとしては、アルコールの代謝をサポートするたんぱく質やビタミン類、具体的には豆腐類、卵焼き、チーズ、野菜スティック、といったところがお勧めです。
逆に油ものや甘いものは、その代謝にエネルギーを取られてしまい、アルコール代謝に費やせるエネルギーが減ってしまいますから、避けた方が無難です。

また、楽しくて飲み過ぎてしまったと気づいたときは、後追いでも手を打てるように、アルコールの代謝を促進してくれるエカス ekas 二日酔い防止サプリメント などをバックにでも忍ばせておき、早めに飲んでおけば、翌日すっきりした朝を迎えられるはずです。

看護師自らの肝臓に
負担をかけすぎない心がけを

アルコールの代謝にはいくつかの臓器が関係しますが、やはりアルコールの解毒処理という点で中心的な役割を担うのは肝臓です。

よほど飲み過ぎないかぎり、肝臓が正常に働いていれば、10時間もすればアルコール、正確には酔いのおおもとであるアセトアルデヒドは十分に処理されます。
そのため、二日酔いで苦しむことはないだろうと考えられています。

ところが、日頃から肝臓に負担をかける生活をしていると、アルコールの代謝処理に時間がかかり、翌朝まで血中にアセトアルデヒドが大量に残ってしまい、二日酔いに悩まされるということになるのです。
お酒をおいしくいただくためにも、日頃から肝臓に負担をかけない生活を心がけることがいかに大切か、おわかりいただけるでしょう。

「どうも最近疲れやすい」「以前より酔いが回るのが早くなった」「二日酔いのような感じが残ることが多い」などは肝臓が疲れているサインです。心当たりがある方は、肝臓に過分な負担をかけていないかどうか食生活の見直しが必要です。

肝臓といえばしじみ汁です。
最近はインスタントものが各種市販されていますが、宍道湖産 即席しじみ汁(合わせ味噌) は、殻付きのしじみを使っていて、フリーズドライタイプのものとは一味違う即席みそ汁で、とてもおススメです。併せて、十分な睡眠と適度な運動により肝臓の血流促進を図ることもお忘れなく。

このところ飲み会などに参加した女性がつらい目に遭う事件が続いています。
看護師のあなたがそんな被害者にならないためにも、この記事をきっかけに、アルコールとの付き合い方を今一度見直していただけたら嬉しいです。

なお、お酒を飲み過ぎた翌日の勤務では、息を吹きかけるだけで呼気中のアルコール臭などの口臭レベルを6段階でチェックできるブレスチェッカー で、相手にとって不快な口臭がしないことを確認してから患者の前に立つようにしたいものです。

なお、呼気中のアルコール濃度を数値(呼気1㍑当たりのアルコール量)で確認できるタニタ アルコールチェッカー もあります。ただ、ほろ酔い程度の段階ならともかく、勤務に臨む前のチェックにはブレスチェッカーの方がいいと思います。