看護師の緊張を呼吸で和らげる「ツーブリーズ」




緊張をとる

看護師にすすめたい
呼吸法によるリラクセーション

看護師さんは、人が生きていくうえで避けられないとされる四つの苦、つまり生老病死のどの場面にも立ち合うのが役割といっていいでしょう。

それゆえ、連日のように過度の緊張やストレスにさらされていることでしょう。
また、夜勤ともなれば昼夜逆転の生活を送ることにもなりますから、「なかなかぐっすり眠れない」「眠っていてもすぐに目が覚めてしまう」日が続き、睡眠薬などを常用している方も少なくないのではないでしょうか。

実際、看護師さんの約7割が仕事にストレスを感じていて、1割以上が睡眠薬や精神安定薬を常用しているとの調査結果も報告されています。

そのストレス対策としてこれまで、リエゾン精神看護専門看護師の手を借りてみることや寄席にでも出かけて落語を聞くこと、あるいは大人のぬり絵を楽しんでみることなど、いくつか手軽にできる具体的な方法を提案してきました。

今回は、呼吸法によるリラックス法を就寝前に行って心地よい眠りに入るというアプローチ法、しかもそこにアプリを活用するといった、とりわけスマートフォン愛好者にはうってつけの方法を提案したいと思います。

熟睡したいとは思うが
薬に頼るのは避けたい方に

「床についても、なかなか寝つけない」「朝、なかなか起きられない」、そのために「日中眠気に襲われることがよくある」など、睡眠に問題を抱える現役世代のビジネスマンやビジネスウーマンの間で、このところ急速に人気が高まっている良質な睡眠を助けるデバイスがあるのをご存知でしょうか。

それが、今回紹介する2breathe(ツーブリーズ)(iPhone / iPad専用)です。
「ツーブリーズ」は、ウェアラブル(
wearable)端末、つまりお腹に巻くベルト式のセンサーと、スマートフォン専用アプリの組み合わせによる快眠ツールです。

「熟睡して明日の勤務に備えたいが、連日薬に頼るのは避けたい」と考えている看護師のあなたには、きっと強力な助っ人になってくれるはずです。

ツーブリーズで呼吸を整え
自律神経のバランスを取り戻す

緊張しているとき、あるいはこれぞという場に臨もうとしたときなどに、2~3回大きくゆっくり深呼吸をすると、こころが落ち着き、緊張が和らいでくることを、あなたも一度ならず経験しているのではないでしょうか。

そのこころの落ち着きは、緊張状態が続いたことによって崩れていた自律神経、つまり交感神経と副交感神経のバランスが、呼吸を意識的に整えることにより、本来の調和を取り戻すことができたからです。

普段何気なくしている呼吸を、ゆっくりと深く息をしようとするだけで自律神経のバランスを調製して、こころと身体を整えてリラックス効果を得る方法としては、ヨガや座禅が一般によく知られています。

ここで紹介している「ツーブリーズ」も、この呼吸法による自律神経のコントロール法を取り入れています。

大事な場面での緊張緩和にも深呼吸が効く

「ツーブリーズ」は、スマホアプリから流れてくるガイド音に従って、ゆっくりした深呼吸を繰り返しているうちに、自然に呼吸が整い、心身ともにリラックスして、スムーズに入眠できるようにサポートしてくれます。

この時流れ出るガイド音は、腹部に巻いたウェアラブルセンサーが捉えるあなたのその時の呼吸パターンをベースにリズムを刻んでくれます。
ですから、リズムにあなたが合わせる必要はなく、無理なくガイド音に沿った呼吸を続けることができます。

また、就寝前にソファなどに座り、「ツーブリーズ」を使って呼吸法を行い、その日の心身の疲れを癒してから床に就くというかたちで、1日のストレスを解消するリラックスツールとしても活用することができます。

スマホはもちろん端末も携帯可能ですから、看護師のあなたには、たとえば重要な会議や研究会、場合によっては講演前、学会で研究論文を発表する前などに、「ツーブリーズ」を使って緊張を和らげてから、笑顔で臨むという活用法もおすすめです。

「ぬり絵」によるリラックス法も
緊張からの解放に効果的

自律神経のバランスを整えて心身のリラックスを図る方法としては、自律神経研究の第一人者として高名な小林弘幸教授(順天堂大学大学院)による「大人のぬり絵」も、このところ静かなブームになっています。

詳細は、看護師のストレス対策に「ぬり絵」はいかが?の記事で紹介していますので、読んでみてください。
日本の四季をテーマにした新刊本、『
自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』も出ています。活用していただけたら嬉しいです。

マインドフルネスもベースは呼吸法

ストレスなどによる脳の疲れがとれて、もやもやしていた頭がすっきりし、こころがすっと軽くなるとして、看護師さんはもちろん、職種を超えてワーキングパーソンの間で注目を集めている「マインドフルネス」も、ベースは呼吸法です。

このマインドフルネスについては別記事で詳しく書いていますので、併せて参考にしていただけたら幸いです。

看護・介護者が心身ともに消耗してバーンアウトする話が多い。その防止策として、認知行動療法のアプローチ法が注目されている。とかく悲観的に受け止めがちな考え方の癖を軌道修正するストレス対処法だ。その一つとして「マインドフルネス」を紹介する。